97年3月26日(発売中止)
06年8月30日
発売1ヶ月前にSakuraが覚せい剤所持で逮捕された事によって発売中止、お蔵入りしたシングル。「the Fourth Avenue Cafe」の方はアルバム『True』からシングルカット予定だったため、曲自体がお蔵入りすることは無いどころかベスト盤にも選曲された事がある。一方でC/Wとして用意されていたパートチェンジバンド「D’ARK~EN~CIEL」によるメドレーは完全にお蔵入りした。
その後2006年に15周年企画で8センチシングルだった1st~14thシングルを一斉再発する際に今作がラインナップに含まれて一緒に発売された。15周年なので15枚というところに合わせる意図もあったものと思われ、実際14作のうち唯一当時からマキシシングルだった「浸食~lose control~」も一緒に再発されている。
このためシングルのカウントとしては29thシングルという事になるが、15枚のシングルラインナップでは「Lies and truth」と「虹」の間という時系列に沿った7作目の位置に配置されている。
さすがに通常のシングルよりは売上が低く、歴代のシングルの中では最低売上とはなってしまっている。しかし15枚のうち再発である他の14作が12位以下にズラッと並んだのに対して今作だけはトップ10入りを果たして5位に入り、飛び抜けて売れた。
1.the Fourth Avenue Cafe
作詞:hyde、作曲:ken、編曲:L’Arc~en~Ciel&秦野猛行
アニメ『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』ED。前年のアルバム『True』からのシングルカット。シングルカットの理由はこのタイアップに起用されたためだったと思われ、2月から使用されていた。しかしSakura逮捕を受けてEDとしての使用も中止となったため、4回しか使用されなかった。前代EDであるT.M.Revolutionの「HEART OF SWORD~夜明け前~」が急遽もう1度しばらく再使用された(映像は「the Fourth Avenue Cafe」用の映像のまま)。ソフト化の際は無事に「the Fourth Avenue Cafe」に予定話数分まで戻されているようだが、当時発売された主題歌集には収録されず、2011年になって発売された主題歌集にようやく収録された。
東京スカパラダイスオーケストラをゲストに迎えてホーンを導入していることもあって格段にポップ度の高い楽曲。全体にポップな楽曲が増えた『True』の中でもかなり大胆にポップに振り切った楽曲だと思う。聞きやすくてなじみやすい曲でタイアップが来たりシングルカットが決定するのも納得の曲ではあるが、さすがに前2作ほどの凄みは感じないのも正直なところ。
アルバムでは車の走行音が先に鳴り始めてからピアノが入ってくるが、シングル版では冒頭がカットされてピアノの伴奏部分から曲が始まるため少しだけ短い。
★★★★☆
シングルバージョンアルバム未収録
4thアルバム『True』
2ndベスト『The Best of L’Arc-en-Ciel 1994-1998』
海外限定ベスト『WORLD’S BEST SELECTION』
C/W D’ARK~EN~CIEL
2.D・A・R・K~DARK IN MY LIFE~(作詞作曲:hyde)
3.ACCIDENT(作曲:hyde)
4.INSANITY(作詞:tetsu、作曲:hyde)
お蔵入りから9年の時を経て世に放たれた、DARK TETSU(Vo)、HYDE DARK(G)、Suck・D’ark・la(B)、Kën D’Ark(Dr)というパートチェンジバンドD’ARK~EN~CIELによるメドレー形式の楽曲。一貫してメタルのようなダークでヘビーなサウンドが展開するラルクとは全く違う音像の楽曲群。06年時点ではP’UNK~EN~CIELも恒例化していたのでそんなに驚きも無かっただろうけど、97年当時いきなりこれが出ていたらナンダコレ!?としか思えなかったのでは…。
4曲入っているがトータルで4分半程度。「DARK SONG」が1分ちょいのインストで、「D・A・R・K~DARK IN MY LIFE~」が1番長くて1分半程度。この曲は歌入りではあるがタイトルをデスボイスでシャウト連発&インスト、「ACCIDENT」は7秒しかないインストで、最後の「INSANITY」は1番まともに歌がある曲だがやはりシャウト気味に駆け抜けて1分半。
しかし4分半程度でこれら表記されている楽曲が全て終了した後、延々と無音が続き、16分を越えたところでシークレットで50秒程度のインストが入っている。
無音が異様に長いためこのシングルの総収録時間は21分49秒に達し、当時予定されていた8センチCDの収録容量ギリギリ。このため「the Fourth Avenue Cafe」のカラオケ(hydeless version)は当然収録する余地が無く、用意されなかったと思われる。マキシシングルでは容量の問題は無いが、たぶん発売中止になったものをそのまま発売しただけなので収録されていない。何故そこまでして無音を引き延ばしたのか謎だ。
★★★☆☆
アルバム未収録
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