98年7月1日
連続リリースの第3弾でアルバム『SHINE』の先行シングル。ドラマ主題歌としてドラマが大ヒットしたものの、先行シングルによりアルバムに流れて売上が失速してしまう側面の方が強く、前作を上回る程度で落ち着いている。しかし前述のようにドラマが大ヒットした影響で曲自体のお茶の間知名度は格段に高く、唯一となっているこの年の紅白出演時にも「STORM」ではなく、今作で出場している。2017年末に久々にTV出演した際も「ROSIER」と今作を披露した。
アルバム『SHINE』リリース後は再び新作リリースを停止。ライブ活動は行っていたものの00年まで新作リリースが無かった。
今作が最後の8センチシングルでもある。
I for You
ドラマ『神様、もう少しだけ』主題歌。金城武、深田恭子、仲間由紀恵と当時あまり有名ではなかった3人の知名度を格段に上昇させた3者にとっての出世作。回を追うごとに視聴率が上昇し、最終回では30%近い視聴率を記録して大ヒットした。これが火曜21時枠で、22時枠に反町隆史主演の『GTO』がもっとすさまじい視聴率で特大ヒットしていたので視聴率ランキングが出ても毎週必ず『GTO』の下で、若干喰われ気味ではあったが、ドラマ自体はインパクトも強かったので見ていれば記憶している人も多いと思う。また河村隆一はRK名義でのプロデュースで劇中歌の「きらら」「in the sky」を提供プロデュースしていて河村隆一モードを継続していた。この2曲は劇中では仲間由紀恵の持ち歌という設定で仲間由紀恵も歌手活動を行っていたにも関わらず歌の部分だけ工藤静香の声に差し替えて使用しており、工藤静香のシングルとしてヒットを記録した。
「MOTHER」以来のバラード…だが今回は完全に河村隆一仕様の歌謡バラードにソロではありえなかったロックなバンドサウンドを加えたような楽曲。特にこの曲は河村隆一とロックバンドの印象を強く残し、周囲でもこれ河村隆一のバックがロックになっただけじゃないか!と誰もが突っ込んでいるような状況だったのを記憶している。それでもいい曲なので普通に気に入ってはいたが、「きらら」「in the sky」といい、河村隆一ソロやっぱ終わってしまったのもったいないなと思ったのも正直なところだ。特にこの後はしばらくLUNA SEAのリリースが停止したのでだったらソロやればいいのに…という(提供はしていたけど)。
LUNA SEAとしてどうだったのかとか結局こういう状態が終幕を招いたのではないかとか後から色々な声が出たのも確かだがいずれにせよ名曲は名曲に違いない。実際バンドとしても前作「SHINE」が1度もライブアルバムに収録されないのに対して今作は3回とも収録、久々のTV出演でも新曲を差し置いて披露することを受け入れているため、自分たちの代表曲の1つであるという認識でいるようだ。
★★★★☆
6thアルバム『SHINE』
1stライブアルバム『NEVER SOLD OUT』(98.12.23 TOKYO DOME)
2ndベスト『PERIOD~THE BEST SELECTION~』
4thベスト『SLOW』
5thベスト『COMPLETE BEST』
6thベスト『COMPLETE BEST-ASIA LIMITED EDITION-』
2ndライブアルバム『LUNA SEA 3D IN LOS ANGELES』(ライブ)
7thベスト『25th Anniversary Ultimate Best THE ONE』
3rdライブアルバム『NEVER SOLD OUT 2』(99.1.14 香港会議展覧中心)
C/W WITH
影のある暗めのミディアム~バラード寄りのロックナンバー。キャッチーじゃない「I for you」みたいなところもあるが、思いのほか歌詞が優しめだったりするところはこの時期特有のギャップか。
★★★☆☆
3rdベスト『another side of SINGLES Ⅱ』
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