19 シングル回顧~1998-2002[19→23]~

岡平健治、岩瀬敬吾で結成されたフォークデュオ「少年フレンド」、そこにイラストレーターの326が作詞&ビジュアル(アートワーク)担当として加入して3人組としてデビュー。326のその後の扱いと解散時の状況から事務所が発表していた公式のヒストリーと実際の結成経緯には恐らくいくつかの相違があるものと思われるが、公式発表では3人は意気投合として19を結成したとされている。デビュー時点で326が20歳になっていたが、2人は19歳だったので19だったというのが定説だが明言はされていない。

3rdシングルまでは一貫して326がジャケットイラストを担当。ただし326は歌や演奏には参加していないのでライブパフォーマンスは岡平健治、岩瀬敬吾というスタイルで活動。00年になると326は脱退させられてしまい、公式発表上もなんだか有耶無耶のまま19は2人組となり、いつの間にか326とは初期にコラボレーションしていただけの扱いにされてしまった。

そして02年には突如の解散。何かと大人の事情が見え隠れする…というか事務所との軋轢を感じさせる点が多かったが、楽曲面で見ても後期になるほど2人の音楽性はかけ離れていっていた。

2017.7  A面のみ昔公開していたものを全面改訂しC/Wを追加



1st あの青をこえて

あの青をこえて
98年11月21日
記念すべきデビュー作。8センチシングルからマキシシングルが出始めの頃はCDは8センチでケースがマキシというものもあったが、19もそのパターンを採用。マキシケースを採用した理由は、326が作詞とアートワークも担当していてジャケットでの表現にはスペースの広いマキシの方がいいと考えたからだったようだ。また歌詞カードはイラストだけでなく、歌詞やコメントまでびっしり手書きで書かれていた。

当時はさほどヒットしなかった唯一のブレイク前の作品。次回作ヒット時に引っ張られるように下位でロングヒットしていたので、個人的にもその際にこの曲の存在を知った。

あの青をこえて

作詞:326、作曲:イワセケイゴ、編曲:茂村泰彦
当時の若者の間で流行っていた”自分探し”や”ホントの自分”をテーマにした中高生ドンピシャな青い1曲。少しでも上の世代になると途端に青すぎる、クサすぎると言われた326の歌詞だったが、当時中2(正確には中3になる前後の頃に初めて聞いた)だった周囲では軒並み好評だったように記憶している。確かに思春期を過ぎてみると、すなわちタイトルにある“青をこえて”しまうと、以前ほど心に響いてこなくなってしまう歌詞でもあった。さらに1周回るとまた眩しく思えてきたりもする。素朴でまっすぐな楽曲とは裏腹にメンバー2人の風貌がイロモノ的だったのは驚きだったが…。
★★★★★
1stアルバム『音楽
1stベスト『19 BEST●青
3rdベスト『19~すべての人へ

C/W 西暦前進2000年→

作詞:326、作曲:岡平健治、編曲:熊谷憲康
世紀末、いよいよ1900年代が終わり、00年代がやってくるという当時だからこそ生まれたようなタイトル。作風としては奇をてらわない初期19ド王道のフォーク調(ネオフォークと呼ばれた)。というか両A面でも単独A面でも行けたんじゃないかというくらいキャッチーで耳に残る。思春期の葛藤を綴った歌詞は当時は共感を呼びまくりだったが今になってみると説明調すぎるところがある気がしなくもない。

オリジナルは比較的ストレートな打ち込みを利用したアコースティックナンバーだが、『音楽』では「~新~」と題され、リメイク。一部ボーカルにエフェクトをかけるといった処理がされている。加工されている箇所は音だけ聞いているとランダムに訪れるように感じるが、実際には歌詞中の「」で括られた部分となっているので、歌詞カードを見ながら聞くとちょっとニヤリとできる。
★★★★★
1stアルバム『音楽』(~新~)
1stベスト『19 BEST●青
3rdベスト『19~すべての人へ
ライブ盤『19 BEST LIVE Audio use only』(ライブバージョン)

2nd あの紙ヒコーキ くもり空わって

あの紙ヒコーキ くもり空わって / 卒業の歌、友達の歌。
99年3月20日
初登場46位からじわじわと上昇し始め、トップ30前後をうろついている間に前作も下位に初めてランクイン。6月後半頃からトップ20まで浮上し、7月に6位を記録。最終的に100位以内に47週もランクインして56万枚の大ヒットを記録した。6~8月頃まではトップ20に延々ランクインしていたが実はトップ10入りは7月の1回のみだった。当然断トツの代表曲となってはいるが、解散するまでが早かった事や今のように年末の特番で何度も代表曲を歌わせるような時代でも無かった事、解散以降にメディアに出てどちらかがソロで歌唱するみたいな事もやっていない、90年代のミリオンセラー特集みたいな流れになってしまうと取り上げられないので徐々に年配世代しか知らない曲になりつつあるのかなとも思う。

あの紙ヒコーキ くもり空わって

作詞:326、作曲:19、編曲:茂村泰彦
TBSの1999春キャンペーンソング。タイアップ自体はかなり大雑把なもので爆発的な効果があったとは思えないが、ドンピシャ世代の若者に聞かれる機会さえあればブレイクは時間の問題だったと思う。この時も引き続き青とか緑とか変な髪の色をしていて、1人(敬吾)がギター持って歌っているが、もう1人(健治)はかがみこむように縦に揺れながら歌っているのでインパクト絶大だった(解散した時の『うたばん』でのSMAP中居がボケコメントで「随分低いところで歌う人たちでした」みたいな事を言うくらいその印象が強かった)。

19の曲は特にシングルは概ねサビをどちらかがメインで歌いどちらかはハモり、サビをメインで歌う方がAメロ、サビでハモる方がBメロを歌うパターンが多い。この曲はAメロがケイゴ、Bメロがけんじだが、サビではけんじメイン(夢を書いたテストの裏~♪)→ケイゴのソロ(紙ヒコーキ作って明日に投げるよ♪)→けんじメイン(いつか~♪)→ケイゴのソロ(虹をかけるはずだよ~♪)という構成になっているのが後になってみると珍しかった。

テストの裏に夢を書いた事も、それを紙ヒコーキにして飛ばしたことも、ましてやメーヴェなんて名前を付けた事も無かったし、同級生の間でもそんな事をした奴はいなかったが、それでもこの曲に漂う空気感は圧倒的に中学校の校舎の光景

個人的には00年中学3年生の三送会で1,2年がこの曲を我々3年に向かって歌っていたのが思い出深い。むしろ我々3年生が歌うべき曲だったと思うが我々3年生が選んだのは哀しさ全開のスピッツ「楓」であった…。この曲で青春の匂いが全開になった後に、3年生がアンサーしたのが「楓」って「楓」って(2回言った)。当時もまるで納得がいかなかったが改めて思い返してもどうしてあんな事になったのか…。
★★★★★
1stアルバム『音楽
1stベスト『19 BEST●青
3rdベスト『19~すべての人へ
ライブ盤『19 BEST LIVE Audio use only』(ライブバージョン)

C/W 卒業の歌、友達の歌。

作詞:326、作曲:19、編曲:茂村泰彦
卒業ソング。326らしいクサい言い回しで卒業と旅立ち、未来を肯定する青春フォーク全開の名曲。序盤はシンプルな打ち込み+ボーカルが左チャンネルのみだが2番から本格的に演奏が入り、音の定位も中央になる。

卒業といっても高校や大学だともうこんなまっすぐ純粋なままではいられず、個人的には小学校、中学校までだと物凄く響く曲だったかなと思う。ただ発売当時が中2の終わり、翌年には中学卒業というドンピシャ世代だったにも関わらず、C/Wでオリジナルアルバム未収録だったためこの曲に気づいた時にはもう中学を卒業してしまっており、実はあまり中学卒業の思い出とは一致していなかったりもする。

シングル盤では空白トラックを大量に収録して19曲目にシークレットトラックとしてこの曲にエフェクトをかけたような別ミックス音源も収録されている。
★★★★☆
1stベスト『19 BEST●青
3rdベスト『19~すべての人へ

3rd すべてへ

すべてへ
99年10月21日
初にして唯一の1位を獲得した2番ヒット曲。この曲も十分にロングヒットしたが、間もなく年末に突入すると前作を取り上げる機会が多かったので少し埋もれてしまったという秋リリースあるあるパターンにハマった。

今作の歌詞カードでは326のイラストで3人が描かれ、”ひとりも19さいのいない19です”と19が3人組である事はしっかり明記されていた(アルバム『無限大』のこの曲の歌詞部分もシングル盤を丸ごとコピーしたものなので同じ)。まさか今作が326最後になってしまうとは…。

すべてへ

作詞:326、作曲:岡平健治、編曲:茂村泰彦
1番はけんじ、2番はケイゴが歌っているがサビはけんじメインという構成。TV出演時は2番が披露される事は無かったので、前作でけっこう歌っていたギター持ってる変な髪の人がコーラスになってる!と思った記憶が。

ぐいぐい突き進んでいくようなサビがとにかく印象的。物凄い名曲が来た!とかなり興奮した記憶があるが、強すぎるゆえにサビが少しくどい気は後から少ししてきた。当時は前作をスルーして今作から聞き始めた事もあり、今作の方が思い入れも強かった。
★★★★☆
2ndアルバム『無限大
1stベスト『19 BEST●青
3rdベスト『19~すべての人へ
ライブ盤『19 BEST LIVE Audio use only』(ライブバージョン)

C/W 嘘がぼくらをみつけたんだ。

作詞:ケイゴ&326、作曲:イワセケイゴ、編曲:茂村泰彦
前2作のC/Wと違い、19の王道とは少し外れたケイゴの音楽性が強めに出ている楽曲。326が関わった作品では珍しいくらいに後期に通じていくような作風だと思う。前2作がA面級の力作だっただけにここでちょっとC/Wだなという感じにはなった。
★★★☆☆
1stベスト『19 BEST●青

4th 『果てのない道』

果てのない道
00年4月21日
今作で326が抜けて19は2人組になった。当時明確に脱退と言い切ったり、本人名義で脱退を発表したわけではなく、当初は今回は326は不参加…みたいな微妙な言い回しをしていた。しかしその後2度と関与する事は無かった。19の現役活動中にはやがて326とは初期にコラボレートしていただけという扱いにされるなどどうも326が抜けた経緯に関しては有耶無耶、タブーに近い扱いにされていた。326は作詞担当でもあったが、在籍時の1stアルバムの時点で岡平、岩瀬の両名とも自身で作詞した曲も発表しており、2人が自分の言葉で歌いたくなったため仲違いしたか、326が身を引いたのではないかなどとも言われていた。

後に326は19は2人組にしたいという事務所の意向で脱退させられた事をTV番組で暴露している。また残された2人も解散理由を大人への反抗だとか、初期の印税が入ってこなかっただとか発言しているので所属していた事務所マザーランドの方針にかなり反発、そして問題があったようだ。

前作に続く3番ヒット、ほぼ同等の売上だったが、宇多田ヒカルがとんでもなかったため2位止まりだった。

『果てのない道』

作詞作曲:岡平健治、編曲:岡平健治/茂村泰彦
アコースティック主体ではあるが徐もう少しロックな風味が強くなり、ここでガラッと空気が変わった。留まる事なく変化していく事になるが、前作までとの雰囲気からそこまで違和感を覚えるほどではなく、ある程度のイメージは守っての変化だったと思う。歌詞はブレイクしてツアー等であちこち飛び回る多忙な日々を過ごす中で飛行機に乗って飛び立っていく瞬間の思いを切り取ったようなものになっている。当時のけんじのリアルタイムな思いが反映されていたものと思われる。

個人的にはクラスメイトがこの年の夏の林間学校でアコースティックギター+エレキギター+ボーカルの3人編成でこの曲を歌っていたのが印象的。まさにドンピシャ世代ならではだった。
★★★★☆
2ndアルバム『無限大
1stベスト『19 BEST●青
3rdベスト『19~すべての人へ
ライブ盤『19 BEST LIVE Audio use only』(ライブバージョン)

C/W 硬まれ、コンクリート

作詞作曲:イワセケイゴ、編曲:イワセケイゴ、茂村泰彦
前作同様にC/Wだからこそ好きにやれる枠みたいなロック色の強いナンバー。ケイゴはかなり早い段階で世間一般が思う19っぽいイメージの曲から離れて独自の世界観を構築するようになったので、この後の2ndアルバムの時点で既に半分はいいなと思うんだけどもう半分はなんだかちょっと良く分からないみたいな拡散したイメージに変わっていった。
★★★☆☆
2ndアルバム『無限大

5th 水・陸・そら、無限大

水・陸・そら、無限大
00年7月5日
2ndアルバム『無限大』の先行リリースで、タイトルチューンかと思いきや『無限大』には収録されずに次の3rdアルバムへ持ち越された。「みず・りく」ではなく「すい・りく」と読む。曲中では終盤にこの読みで登場する。今度は宇多田ヒカルの2週目にわずかに及ばず今回も2位止まりとなった。2作連続で宇多田によって1位を阻まれる結果に…。

水・陸・そら、無限大

作詞作曲:19、編曲:茂村泰彦/19
シドニーオリンピック日本代表公式応援ソング。7月発売なのでオリンピック1ヵ月くらい前に発売したと思われがちだが、シドニーオリンピックは9月後半に開催されたため、けっこう前の発売だった。オリンピックが開催される頃にはすっかりチャートアウトしていたという…。
これまでネオフォークとか言われていたのに突然エレキギターがけっこう鳴りまくるので当時はビックリした。楽曲自体はこれまでの19とそんなに変わっていなかったのでわりかしすんなり聞けたけど、ここで一気にイメージが変わってきたところはあった。今にしてみるとそんなにエレキギターが鳴っている感じもしないんだけど当時は随分ギターがうるせぇ曲だなぁと思っていたのは何故だろう。フォークなイメージが強かったせいだろうか。

また初登場2位から2週目に今では珍しくも無いけど当時としてはけっこうビックリなトップ10落ちしてしまったのが記憶に残っている。紅白では何故か前作を差し置いて今作が歌唱されたが、前作に比べるとあまりヒットした記憶が無い人が多いかも。
★★★★☆
3rdアルバム『up to you
1stベスト『19 BEST●青
3rdベスト『19~すべての人へ
ライブ盤『19 BEST LIVE Audio use only』(ライブバージョン)

C/W やさしい激動

作詞作曲:19、編曲:前野知常/19
これもオリンピック用に作ったんじゃないかというかむしろこっちの方がストレートに勝負に挑む選手を高揚させるような構成になっている曲だと思う。静かな出足から徐々に盛り上がっていくが、ガツンと盛り上がるのではなく、ゆっくり気持ちを高揚させてくれるような静かな熱さを秘めた1曲。C/Wでは初期2作に続いて好きな曲だ。
★★★★☆
1stベスト『19 BEST●青

6th 背景ロマン

背景ロマン
00年11月29日
表題曲が共作で、C/Wにはそれぞれが作った2曲を収録した初の3曲入りシングル。歌詞カードがシュールで、何故かけんじの”しゅみ”が「えきちょう」になっており、駅長のコスプレをしたけんじの姿が。ケイゴに至っては”しゅみ”が「でんちゅう」になっており、木造の電柱の写真だけが載っていて本人がいないというものだった。

背景ロマン

作詞作曲:19、編曲:19/茂村泰彦
これまでは多かった作詞作曲19になっている最後のシングル。今作ではパート割りもほぼ半々で、AメロもBメロもサビもほぼ仲良くメインボーカルを分け合っている。これ以降お互いのソロ色の強い曲が増えていくので、19が2人組として最もバランス良くお互いを出し合った到達点のような1曲になった。

20世紀から21世紀に変わろうという節目の時期だったのでそれがテーマになっている。ハーモニカが鳴り響くなど初期の路線を髣髴とさせるのも今作が最後となったが実に19らしい曲だと思う。世紀末というかミレニアムに向けては混沌とした曲も多かったが、00年末は2000年という区切りを迎えた上で次なる世紀へ向かっていくという事でサザンの「この青い空、みどり」といい、比較的シンプルで希望に満ちた空気もあっただろうか。モー娘。も「恋愛レボリューション21」とかハイテンションで来世紀へ繋げたし。
★★★★☆
3rdアルバム『up to you
1stベスト『19 BEST●青

C/W ありあまる地上の憂鬱とよろこび

作詞作曲:イワセケイゴ、編曲:イワセケイゴ/茂村泰彦
ブルージーな空気が漂うけだるめのロックナンバー。ケイゴの曲としては割と王道の曲だったと思うけど、内省的でけだるい雰囲気がどうにもハマり切れなかった。ライブ盤に収録されたり、着うたDL数を基にしたベスト盤『19~すべての人へ』に収録されたりしているので人気は高い模様。
★★★☆☆
3rdベスト『19~すべての人へ
ライブ盤『19 BEST LIVE Audio use only』(ライブバージョン)

C/W おめでとう

作詞作曲:岡平健治、編曲:千葉孝俊・岡平健治
千葉孝俊というのは19初期からたまに参加していて後の3B☆LAB.メンバーでもある千葉貴俊の事だと思われるが手書きなので誤植だったのだろうか。3B☆LAB.へと通じていくパンクロック調の感謝ソング。全ての人への感謝をストレートな言葉に乗せて届ける分かりやすさもあって、共にエレキギターメインでアコースティックのイメージから遠ざかったところは共通しているが、けんじ・ケイゴの2人の音楽性の差がかなり明確に出たと思う。
★★★★☆
3rdベスト『19~すべての人へ

7th 足跡

足跡
01年4月25日
01年になるとお互いの音楽性の違いがかなり強まってきて、共作が無くなり、基本的にどちらかが作った曲をどちらかがメインで歌うというパターンが増えた。A面曲ではまだBメロで相方にソロパートを委ねるなど2人組としての体裁を保っていたが3rdアルバム『up to you』では2人が別チームで曲を制作して曲を持ち寄る制作スタイルへ移行。当時しきりに19の幅を広げたいと発言していた。

今作の歌詞カードでは前作のネタ要素”しゅみ”「えきちょう」と「でんちゅう」が使い回されているが、文字のみで味気ないものとなっている。

足跡

作詞:イワセケイゴ、作曲:イワセケイゴ/茂村泰彦、編曲:茂村泰彦
今までの19とは明らかに違う哀愁漂う3連ナンバー。最初期を除くとケイゴの曲はパブリックイメージから外れた内省的なものが多く、苦手意識があったんだけど、今作に関しては名曲だと思い、当時からけっこうハマった1曲。表題曲という意識もあったのかなかったのか、新たな19の一面を見せた曲になったと思う。基本的にCDが売れなくなっていく時期だったのと、音楽性が変化していっていたので19のシングルは紙ヒコーキ以降出すたびに売上が下がっていったのだが、今作だけ唯一の例外で前作より売上が若干回復したので一般受けも良かったのだろうか。
★★★★☆
3rdアルバム『up to you
1stベスト『19 BEST●青

C/W よき日々 思い出よ

作詞作曲:イワセケイゴ、編曲:茂村泰彦
C/Wになるとやはり外向けを意識しなくなるなぁ…という感じの地味な曲。最後までほとんど盛り上がる事のない(後半にようやく少しバンドサウンドっぽくはなる)アコースティックサウンドにファルセットと地声のスレスレのところで消え入りそうに歌うという異色の雰囲気。アルバム『up to you』では2人ともそれぞれ歯止めの効かないとっちらかりっぷりでカオスな事になるがそれを予感させる曲でもあった。
★★★☆☆
アルバム未収録

8th たいせつなひと

たいせつなひと
01年8月22日
前作がケイゴが2曲とも担当したためか、今作はけんじが2曲とも担当。3rdアルバムへの先行シングルにして結果的に本人稼働のあった最後のシングルとなった。アルバムの後のツアーは最後と銘打たれずにそのまま最後のライブとなった。この年は紅白にも出ていない。

たいせつなひと

作詞:市川喜康/岡平健治、作曲:岡平健治、編曲:Achilles Damigos/岡平健治
元々友人(後の3B LAB.☆メンバー)の結婚式のために作ったバラードだったそうだが、Pro Toolsの使い方に目覚めたというけんじがPro Toolsを駆使して作っていったところなんだかとんでもなくパンクなロックナンバーへ変貌したようだ。Aメロは早口ラップ調で、当時流行っていたラップミュージックも取り入れていたが、ラップとは程遠いところにいると思っていたのでかなり衝撃的だった。あまりの変貌っぷりに戸惑ったがノリが良かったのでこの曲に関しては割と普通に受け入れることができた。当時から好きな1曲。

最後の英語詞のラップは歌詞カードには掲載されてなかったので当時必死に耳コピしようとしたがだいぶ間違えていた。というのもカラオケでは機種によって表記されるものがあり、ギター本などでは普通に歌詞として表記されていた。

シングル盤のシークレットトラックにはピアノ+ボーカルのみのバラードバージョンが1コーラスだけ収録されている。おそらくこれが結婚式で歌った当初のバージョンと思われる。ラップ調だったAメロはある程度メロディーになっていて、全くイメージが違う。

Album Ver.ではこのシークレットトラックを基本にしたアレンジで1番が進行、2番からエレキギターやバンドが入っていき、シングルバージョンと同じようなアレンジへ移行する。ただしシングルバージョンよりも生のバンドサウンド色を強めたものとなっていてより激しく迫力のあるサウンドになっているので割と一本調子だったシングル盤よりもかなりカッコいい。
★★★★★
3rdアルバム『up to you』(album ver.)
1stベスト『19 BEST●青
3rdベスト『19~すべての人へ』(シングルバージョン、album ver.両方収録)

C/W 小田急柿生

作詞作曲編曲:岡平健治
実質ソロ曲。フォークよりもロック志向が強まってきていた時期だけにロック調のバラードにアレンジされているが、路上とかアコースティックとかのイメージの延長線上にある曲。1997年10月31日金曜日という記述もあり、当時彼女と別れて引っ越した際のエピソードを歌っているようで自身の個人的な思い入れがかなり強い曲だったようだ。
★★★☆☆
1stベスト『19 BEST●青
2ndベスト『19BEST●春』(弾き語り編)
ライブ盤『19 BEST LIVE Audio use only』(ライブバージョン)

9th 蒲公英-たんぽぽ-

蒲公英-たんぽぽ-
02年3月21日
02年になって突如解散を発表。最後の新曲として発表された。1番お世話になった番組『うたばん』にさえトークゲストとして出演せずに、2人がスタッフへ挨拶だけしにくる模様が放送されただけという異例の事態で解散が特集された(司会の石橋貴明と中居正広はVTRを見てコメントするだけだった)。またPVにも2人は一切登場しなかったため、本人稼働が一切無いままに曲だけが提示されて解散した。

案の定後にこの解散は事務所や大人への反抗だった事が明かされており、2人は今も仲が良いという。また岡平健治は2017年に番組で解散に触れた際に解散ではなく休止にしておけばよかったともコメントしている。

19歳でデビューした彼らはこの時点で23歳になっていたが、このシングルの総収録時間は意識的に「23分0秒」に設定されていた。

蒲公英-たんぽぽ-

作詞作曲:岡平健治、編曲:岡平健治/五十嵐淳一
ロック色が強いバラードナンバー。元々最後までパブリックイメージに近い曲を書いていたのはけんじの方だったので今作もまだ比較的「19らしいもの」を意識し、19としてのラストメッセージとしてこの曲を制作したような印象も受ける。歌っている事は比較的前向きな部分も見えるがどうにも物悲しさが漂うのは解散への複雑な心境が反映されているためだろうか。捉え方が難しい歌詞だ。

青ベストには収録されず、春ベストにはプリプロダクション編とされたピアノ伴奏しかついていない未完成のデモ音源で収録されている。歌詞とメロディーだけ堪能したいならこれだけでも十分だが正直デモ以上でも以下でもない印象。シングルバージョンは『19~すべての人へ』でようやく収録された。
★★★★☆
2ndベスト『19BEST●春』(プリプロダクション編)
3rdベスト『19~すべての人へ

C/W いつもどおりのまま

作詞作曲:イワセケイゴ、編曲:伊藤一則/イワセケイゴ
「蒲公英-たんぽぽ-」はけんじメインながらBメロでケイゴにもソロパートがあったが、こちらは完全にケイゴのソロ曲みたいになっていて、3rdアルバム『up to you』でソロ曲を持ち寄った際のアウトテイクだったんじゃないかという気もする。タイトル通りにケイゴのヒット曲や19らしさをあまり意識しないいつも通りのマイペースな雰囲気の楽曲。堂々としつつ達観したような冷めた雰囲気もあるが、終盤でがなり立てる感情の高まりは必聴。

シングルバージョンはかなり重たいロックサウンドが炸裂するが、アンプラグド編は文字通りにアンプラグドなのでギターがアコースティックになっていてドラムも入っていない。「蒲公英-たんぽぽ-」のプリプロダクション編同様にデモ音源みたいな仕上がり。こちらはシングルバージョンが未収録のままになっている。
★★★☆☆
シングルバージョンアルバム未収録
2ndベスト『19BEST●春』(アンプラグド編)

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