浅岡雄也 シングル&アルバム回顧2~2009-2019~

2009年からはソロデビュー以降在籍していた事務所・レコード会社を離れて完全独立。これに伴い公式サイトとFCも新たに立ち上げ直す事となり、現在の公式・FCへ移行した。一般的にイメージされる個人事務所とかインディーズというよりも、サイトの更新から音源制作(uyax studioという表記はメジャー時代からあったので自宅スタジオは既にあったようだ)、発注、そしてCD発送業務まで基本的に自ら行っているようで自主制作といった方がしっくりくるかもしれない。

一方でメジャー時代はほとんど実現しなかった生バンドでのレコーディングが自ら指揮を執る事で可能となり、基本的には生バンド編成となった。これに伴ってか作風もメジャー時代はミドル~ミディアム主体だったのが生バンドの勢いを生かしたアップテンポが増えた。FIELD OF VIEWからのイメージだとメジャー時代よりもむしろここからの方があの頃と変わらぬイメージかもしれない。

しかしCD販売がライブ会場&自社通販のみになってしまったので販路は大幅に限られた。Amazonなど大手に委託すると多額の手数料が取られてしまうので割に合わないそうで、自社通販のみとしていたが、慣れていない者にはかなり購入ハードルが高く、当初は銀行振り込み・代引きくらいにしか対応しておらず、Paypal決済を通じてのクレジットカード払いができるようになったのもここ数年の事であった。

配信も試験的にベスト盤や単曲、完売した作品などの一部を除いて大手サイトへの配信を拒否していたが(還元率が悪いとかで)、一方でハイレゾでの配信も行っていた。これもやはり大手ではなく、BASEを使って個人配信サイトを作ったり、Gumroadで販売するという形を取っていた。

そんな中、2019年ついに大手配信サイトへの解禁を決意されたようで、ストリーミングも一挙解禁された(最新作は配信しないなど抜けはある)。今回販路が拡大してひとまず誰でも手軽に聞けるようになったのを記念して勝手にピックアップして過去曲回顧してみる事にした。Twitter芸人としてしか知らない、ツイ廃の成れの果て、FOVは好きだったけど今何してるのか知らない、「DAN DAN心魅かれてく」をアニサマ会場の外の特設ステージで何年か前に歌ってるを見た、TVで爽やかじゃなくてTwitterで愚痴りまくってるオジサンとしてやってるのを見た…など様々だとは思うが、現役のシンガーが本業であり、たとえ織田哲郎のお墨付きで本人が爽やかじゃなかろうとも曲も歌声も昔から今まで爽やかなままだ。曲だ、曲なんだ、曲を聞いてくれ!

2019.9執筆



From 8thアルバム『ウタハトビラヲアケテユク』

ウタハトビラヲアケテユク
09年11月25日
事務所・レコード会社を独立、メジャーを離れて、インディーズでもないどこにも属さないフリーの立場で自主制作をして、ライブ物販と自社サイトのみでCDを販売する、という活動へ移行。これに伴いCDの全国流通は無くなり、O社でも集計対象外となった。手数料の高さを理由に大手通販サイトAmazonへの出店も拒否し(Twitter等で高いからとコメント)、配信も大手サイトは還元が低いとして行わず、後年はアマチュアミュージシャン用の個人配信サイト等を駆使してやはり独自で配信を行うなどとことん自主制作体制にこだわった事で販路は大幅に限られる事となった。

今作に関しては品切れとなって以降再販せず、配信のみの販売へ移行して実験的にサブスクリプションへの解禁も早く行われていた。

また今作リリースに向けてはライブ会場と通販限定で「U-ya Asaoka Pre-productions」と題したプリプロCD作品を合計4作発売(1作目のみ枚数限定だったため即入手不可に)し、先行シングル代わりとしていた。

また全ての制作を自身でコントロールできるようになった事で、メジャー時代は実現が難しかった生バンドでの録音が可能となり、今作以降はギター・ベース・ドラム・キーボードの演奏者をそれぞれ立てた生バンド編成での楽曲が増加した。

FLY

作詞作曲編曲:浅岡雄也
『Pre-productions 001』の1曲目で、自主制作体制最初に発表された。09年1月25日のバースデーライブ当日に販売したのみ(キャパ220人)だったため、後に通販でも販売されたが今作のみ即品切れとなった。少し停滞しているところから前向きさを取り戻していくような梅雨明けのイメージの開放感あふれるアップナンバー。バンドサウンドではあるがどちらかというとダンサブルなノリもあるように感じる。
★★★☆☆
8thアルバム『ウタハトビラヲアケテユク
2ndベスト『Legend Anniversary Fly Blue Best 2012

Fly
浅岡雄也
2013/08/04 ¥200

ZERO

作詞作曲編曲:浅岡雄也
『Pre-productions 002』の1曲目で、アルバムでは1曲目。何もないゼロな状態から始めようと決意宣言する楽曲となっていて、アルバム1曲目という事もあって、「FLY」よりも今作の方が新体制1発目といった風格が漂う。若干中途半端気味な打ち込みとバンドの中間みたいなどっちともいえないような音色になっているのは軽やかさが前面に出ているためか…。Pre-productionsシリーズ、今にしてみるとまさにプリプロダクションな感じで主にアレンジ・録音・ミックス・マスタリングなどがやはり少し弱かったのかなと思う。この辺の曲作り以降のレコーディング周りは今までは自分ではそこまで関与してない分野だっただけに完全に自分主体で指揮を取ったり判断するとなるとやはり不慣れな部分が多かったんじゃないかと思われる。その辺はこれ以降にどんどん磨かれた楽曲が並んでいくので、後追いでこの時期を聞くと少し物足りなくも感じてしまうが、プリプロシリーズの中では随一の1曲だと思う。
★★★★☆
8thアルバム『ウタハトビラヲアケテユク
2ndベスト『Legend Anniversary Fly Blue Best 2012

Zero
浅岡雄也
2011/11/05 ¥200

ナツイロノセツナ

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:安部潤&浅岡雄也
『Pre-productions 003』の1曲目。7月発売だったのでそのまま爽やかなサマーポップチューン。当時は“キッチリ作り込まない王道曲”とコメントしていたが…割とバンドサウンドの王道曲である。打ち込みでカッチリ作りこまずに生演奏でという意味では作りこんでいないといえるのかも。またアルバムでは一括なので分からないが、「Pre-productions 003」の販売ページでアメリカ人ドラマーJonathan Gormanを起用していると明言しているのでこの曲とC/W「サヨナレ」のドラマーはJonathan Gormanと思われる。
★★★☆☆
8thアルバム『ウタハトビラヲアケテユク

ナツイロノセツナ
浅岡雄也
2011/11/05 ¥200

ソラアオイデ

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:石崎光&浅岡雄也
『Pre-productions 004』の1曲目。仕事に忙殺され、別れた彼女の大切さを改めて感じてソラヲアオイデ…というかなり疲れまくりな失恋ナンバー。こんな救いのなさげな状況でも希望を見出していく主人公が地味に強い。イメージ的には夏の終りの空とのことだがそう考えると切なさが増す。こうして見るとプリプロシリーズって季節に合わせた曲を順次出していたんだな…。
★★★☆☆
8thアルバム『ウタハトビラヲアケテユク
2ndベスト『Legend Anniversary Fly Blue Best 2012

ソラアオイデ
浅岡雄也
2011/11/05 ¥200

ウタハトビラヲアケテユク

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:馬場一嘉
カタカナ表題曲の復活となったが、今作以降はシンプルな本人編曲バラードではなく、FOV時代からの王道のアップナンバーが表題曲にしてアルバムリード曲というパターンになった。意外とメジャー時代にほとんど無かったFOV時代からのファンが最もイメージする爽やかで前向きなアップナンバーというド王道を全力で開放したような楽曲で以後の基本路線にもなった。BEING LEGEND出演時用のベスト盤『Legend Annivesary Fly Blue Best 2012』では最終曲を飾り、ソロ15周年ベスト『U-ya Asaoka FlyBlue Best 2018』ではこの曲のみもう1度収録、しかも「ウタハトビラヲアケテユク_2018」とミックス変更して収録するなど自主制作以降で最大の代表曲的な扱いをされている。Pre-productionsシリーズを経て、さらにその上に到達したようなリード曲らしいリード曲。

3度収録されたが、音のクオリティの上昇も同時に味わえる。オリジナルに比べると2012ではリマスターのみでかなり迫力が増大、2018ではリミックスもされた事でさらにガッツンとしたサウンドへ生まれ変わった。
★★★★☆
8thアルバム『ウタハトビラヲアケテユク
2ndベスト『Legend Anniversary Fly Blue Best 2012
3rdベスト『U-ya Asaoka FlyBlue Best 2018』(「ウタハトビラヲアケテユク_2018」)

ウタハトビラヲアケテユク
浅岡雄也
2011/11/05 ¥200

From 9thアルバム『キミガセカイヲカエテユク』

11年10月10日
新曲3曲にリミックス2曲を加えた現在ではシングルとして扱われるフォーマットの作品を自称ミニアルバムとして2作リリース後に2年ぶりに発売されたアルバム。以後は自称ミニアルバムを挟んで2年おきくらいにフルアルバムというペースになった。

2019年の大手配信サイト及び大手ストリーミングサイトへ次回作以降を解禁した際に何故か今作のみスルーされてしまっているが、Twitterで今作のマスターが見つからないとつぶやいていたので、マスター音源紛失により配信へ上げることが出来なくなっている模様。

世界の真ん中で

作詞作曲編曲:浅岡雄也
10年5月15日に発売した1stミニアルバム表題曲。FIELD OF VIEWでのデビューからピタリ15周年となる2010年5月15日に渋谷DUOで15周年ライブを行い、FOVの名曲の数々を中心に披露したが(普段のライブではFOVの曲を中心にすることは無いが、FOVから○周年などの記念ライブではFOV時代の曲を大量に披露する)、そんな中でFIELD OF VIEW「突然」のアンサーソング「Anniversary」(4thアルバム『トキノシズク』とベスト『ウタノチカラタチ+4』に収録)のそのまたアンサーソングとして当日披露した新曲を当日現地物販から販売。

1つの愛の到達点に達したのかなという感じはするけど、格段に「Anniversary」から繋がっているような分かりやすいフレーズがあるわけでもないので、あまりアンサーな感じはしない。この時期には珍しいというか異色すぎる打ち込みを駆使しまくった不思議サウンドなミディアムナンバー。当日のライブではバンドバージョンで演奏され、アレンジも全く異なっていたので、家に帰ってCDを再生したら別の曲みたいな全然違うのが流れてきて驚愕。本当にさっき聞いた曲なのかと驚いたが、メロディーや歌詞は確かにさっき聞いたのと同じな気がする…という。他の曲が全部ストレートなバンドアレンジなのでアルバム内でもかなり浮いているし、何故この曲のCDだけこのアレンジなのかけっこう謎だったりする。
★★★☆☆
1stミニアルバム『世界の真ん中で
2ndミニアルバム『メビフォエバ』(「世界の真ん中で R3 Remix」)
9thアルバム『キミガセカイヲカエテユク
2ndベスト『Legend Anniversary Fly Blue Best 2012

世界の真ん中で
浅岡雄也
2013/08/04 ¥200

メビフォエバ

作詞作曲編曲:浅岡雄也
11年1月1日に発売したミニアルバム第2弾の表題曲。今作は生バンド編成で制作されていて、しかも『ウタハトビラヲアケテユク』の頃よりもバンド感があるしっかりした普通のバンドサウンドになっていたので当時はかなり驚いた。と、同時にやっと聞きたい音で曲が聞けた!と歓喜した。

この辺りからネットスラングと独特の言葉遣いが合わさったような独自の言葉遣いや顔文字の多用など(当時はやたらイエーーイ!!とかイエァ!とか多用していた)Twitterでの本性が歌詞にも表出するようになってきた。独特の言葉遣いではメビフォエバというのも歌詞中ではMaybe Foreverと表記している。カタカナ多用はメジャー時代から好んで使っていたが、明らかに使いすぎなくらい歌詞中でも連発するようになったし、独自のワードセンス独自というか単なるツイ廃とか言うなよという点では「サヨナレ」や今作など自主制作になって一気に開放していったような印象がある。
★★★★☆
2ndミニアルバム『メビフォエバ
9thアルバム『キミガセカイヲカエテユク
2ndベスト『Legend Anniversary Fly Blue Best 2012

メビフォエバ
浅岡雄也
2013/08/04 ¥200

キミガセカイヲカエテユク

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:馬場一嘉
メジャー時代を遥かに越える爽快なバンドサウンドもあってこれぞ浅岡雄也なポジティブアップナンバー。”変わらない明日が来ると信じていた 三月を機に変わってしまった”という歌詞から東日本大震災の後に歌詞が書かれた事が伺える。それでも歌の力を信じているからこそ少しでも勇気になればという事で前向きな言葉を並べて共に行こうと歌い上げる。どこまでも伸びていくような爽やかなメロディーと力強い歌詞に確かな力をもらえる1曲だ。

アルバム内ではカタカナ多用や崩した言い回し、崩した独特の言葉遣いを多用するなど一気にTwitterでのキャラが表出したような歌詞が目立つが、この曲はリード曲だけあって昔からのイメージに近い。とはいえ“なう”なんて言葉がサビ前にさらっと飛び出す辺りはTwitterに染まっているなぁと感じた事を記憶しているわず
★★★★☆
9thアルバム『キミガセカイヲカエテユク
2ndベスト『Legend Anniversary Fly Blue Best 2012

キミガセカイヲカエテユク
浅岡雄也
2013/08/04 ¥200

From 10thアルバム『ミライノツクリカタ』

13年10月25日
2年ぶりのオリジナルアルバムで当初ソロデビュー10周年を記念した7月発売を予定していたが延期された。代わりに7月には先行トラックと称したシングルCD『ダウト/七色』を発売。第3弾以降はパッケージの簡素化が進んでいたミニアルバムは5作で打ち止めとなり、以降はミニアルバムともシングルとも明言しないが限りなくシングルに近い作品をアルバムに向けて先行発売する形へ移行した。

初めてタイトル曲が存在しないアルバム。しかしこのタイトルがアルバム全体を示していて歌詞中に”未来”が頻繁に登場。年齢を重ねた現在ある程度現実を知りながらもそれでも明るい未来を目指そうとするようなまさに未来の作り方を全体で提示するような10周年らしいアルバムとなっている。一見さほど変わっていない過去に見たことあるようなテーマの曲が多いし(同窓会ソングとかも何度目かだし)、最終的に前向きに締めることもあってあまり進化も変化も無いように聞こえるが、もう少し深く捉えると確かに年齢を重ねた視点になっている部分も多く、若き頃とはまた違った未来を見ている事が分かるようなそんなアルバムだと思う。

前年にBEING LEGENDツアーに参加した影響か、ビーイングと縁が深い島田勝弘がマスタリングを担当。自主制作以降、音作りに関して試行錯誤が続いているような印象があったが、今作が最も音が良いんじゃないかと個人的には感じている。なお2019年に配信・ストリーミング解禁した際にはリマスターが施されているそうだが、正直今作はリマスターの必要性あまりないような…。

空の果て

作詞作曲編曲:浅岡雄也
12年3月24日に発売されていたミニアルバム第3弾の表題曲。前2作から一転して今作では薄型のCD-Rケース(マキシシングルより薄いやつ)に変更になった。2012年秋に開催されたBEING LEGENDツアーの個人物販として制作したベスト盤『Legend Anniversary Fly Blue Best 2012』に先に収録されていたが、『ミライノツクリカタ』にも収録された。

春のミドルナンバー。ふと空を見上げて空の果てはどこにあるのか…と思いを馳せる、そんな穏やかな心境は暖かくなってきた春がなんとなく似合う。まあ実際春ではない季節に春を思うと美しい季節なんだけど、実際に迎える春は飛び交う花粉に目と鼻をやられ、春のくせして初夏かよというレベルで上がりすぎた気温に体がついていかずにぐったりする、そんな季節だったりするけどな!忘れかけていた何かを思い出すようなほっこりする1曲。
★★★☆☆
3rdミニアルバム『空の果て
3rdミニアルバム『空の果て』(「soranohate(encounter mix)」
3rdミニアルバム『空の果て』(「空の果て demo」)
2ndベスト『Legend Anniversary Fly Blue Best 2012

空の果て
浅岡雄也
2013/08/04 ¥200

Only Lonely

作詞作曲編曲:浅岡雄也
13年3月31日に発売されていたミニアルバム第4弾の表題曲。ミニアルバムと銘打ったのは今作が最後となった。

これまでよりもいい意味でラフさが垣間見える新境地的なスタイルの演奏が印象的。セッションしているかのような雰囲気や合図のような声がわざと残されていたり、演奏メンバーが確かにそこにいるのを感じられるというFOV時代でもあまり無かったようなバンド感のある1曲。自主制作以降ではこの時期は特に色々と攻めていた印象で、Twitterで見せていたノリを曲で開放する以外にも、ストレートな音楽的な新しい試みもやっていて聞くたびに今回はちょっと今までになかったなという新鮮さがあった。
★★★★☆
4thミニアルバム『Only Lonely
4thミニアルバム『Only Lonely』(Remix)
10thアルバム『ミライノツクリカタ

OnlyLonely
浅岡雄也
2019/08/31 ¥200

希望という名の空を見上げて

作詞作曲編曲:浅岡雄也
自称ミニアルバム第4弾の2曲目。既に半分シングル扱いのようになっていて、「Only Lonely」の下に両A面というよりは準A面のような小さな文字で今作のタイトルも併記されていた。3曲目には「サヨナラも言えずに」も入っていたがそちらは表記されていなかった。しかし3曲揃ってアルバムには収録された。こちらはメジャー時代に割と多めだったミディアム系の穏やかなナンバー。ストレートに前向きな歌詞とストレートにメロディーを聞かせるストレートな1曲。
★★★☆☆
4thミニアルバム『Only Lonely
4thミニアルバム『Only Lonely』(Remix)
10thアルバム『ミライノツクリカタ

希望という名の空を見上げて
浅岡雄也
2019/08/31 ¥200

ダウト

作詞作曲編曲:浅岡雄也
当初ソロデビュー10周年となる7月にアルバムを発売予定だったが間に合わずに“先行トラック”として発売された実質両A面シングルの1曲目。今作以降ミニアルバムを自称しなくなり、普通にシングルCDとなった。これに伴い収録曲数も減った(基本新曲2曲+カラオケ+α)。また折り畳みだった歌詞カードがペラ1枚になった(後に歌詞の記載も無くな)

アルバムでは1曲目。忙しないほどの勢いに満ちたアップナンバー。爽やかな曲は多かったが、はじけたノリの明るさを前面に出したのはほとんど初めてで妙なテンションの高さドコドコ忙しくなく響き渡るドラムに特に突き抜けた勢いを感じる。基本的には励ましソングではあるんだけど、歌詞も通常よりもいい事を言おうというよりも問答無用で行ってやろうぜ的な強めの勢いで、しまいには“このウタには勇気込めてあるからネ♥突如オネェっぽい語尾が登場。この表現は第三者というかジャッジする人がいたら100%止めていただろうなと思うので自主制作&個人事務所ならではの自由さが出ていて、優等生イメージを打ち破ってきている。王道の応援歌はもうけっこう散々出ていたのでどこへ向かうのかちょっと分からないようなはじけっぷりはなんだかんだ面白くはあった。はじけ具合とバンドの躍動感が突き抜けていて1つの殻を打ち破った1曲
★★★★☆
10thアルバム『ミライノツクリカタ

ダウト
浅岡雄也
2013/07/17 ¥200

七色

作詞作曲編曲:浅岡雄也
こちらは爽やかで疾走感のあるナンバー。年月を重ねてあの頃にはもう戻れないけど今も悪くないという前向きな心情が歌われている。この曲でも語尾に”ネ”を使った箇所があるので当時ハマっていたのだろうか。けっこうドライブ感のある演奏に対してシンセ・キーボードだけ時代が違うというかアーリー90’s感があって一昔前感が漂う。キラキラしたキーボードの入れ方は割と毎回そういうところがあるので作風なのかもしれない。浅岡さんを聞かない友人に曲を聞かせた時にキーボードが90年代だよねって言われたことあるし。

アルバムではかなり音色が変わっているように聞こえる。CDには無表記だが配信版ではAl ver.とバージョン違いであることが明記されている。よく見るとシングルではギターもベースも浅岡さん本人が演奏している事になっているが、アルバムではそれぞれギター、ベースは別の人が演奏しているというクレジットになっていたので、演奏自体が差し替えられているようだ。シングルよりもアルバムの方が全体に音がしっかり整っている印象でアルバムが完成形といった印象。
★★★☆☆
先行シングル両A面曲(シングルバージョンアルバム未収録)
10thアルバム『ミライノツクリカタ』(Al ver.)

七色 (ALver)
浅岡雄也
2019/08/31 ¥200

From 11thアルバム『Show must go on』

15年10月1日
先行シングルとして2作の両A面シングルを発売していたが、2作とも1曲目のみで2曲目は未収録となった。久々というかベスト盤以外で『Horizon』以来となる英語タイトルのアルバム。

奇跡のような確率で

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:浅岡雄也+田辺トシノ
14年7月のシングル。「Rainbow~あの虹の向こうへと~」と両A面扱いだったが、「Rainbow~あの虹の向こうへと~」はアルバム未収録となり、後のベスト盤『U-ya Asaoka FlyBlue Best 2018』で初収録となった。

元々はベースのサポートメンバーでメジャー時代にはよくアレンジャーとしても参加していた田辺トシノが久々にサウンドプロデューサーとして表記されている。メジャー時代アップテンポの編曲も手掛けていたものの、バラードのアレンジが多かったが曲自体もあの頃のイメージに沿ったトシノ系バラード。静かに始まり、メジャー時代はそのまま打ち込みでまったりもったりした進行していたが、今作では1番サビからガツンとしたバンド演奏が入るため、メジャー時代のトシノ系バラードとは一線を画す非常にメリハリの効いたバラードといった印象。曲自体はそこまでインパクトが強くないが、メジャー時代に思っていたこういうアレンジのバラード聞きたかった…というのが10年前後越しで叶ったようなそんな1曲だ。
★★★☆☆
先行シングル
11thアルバム『Show must go on

奇跡のような確率で
浅岡雄也
2019/08/31 ¥200

未来のReality

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:浅岡雄也+田辺トシノ+馬場一嘉
15年4月のシングル。シングル盤はあらかじめβ ver.と告知・記載されていたが簡素化が進んでいたシングル作品がここで一気にグレードダウンした。というか本当に自宅PCでの手作りCD-Rになってしまい、海外製の色素の薄い格安CD-Rに焼いてコピー機でレーベル印刷しただけという簡易っぷりで歌詞カードも無し。β ver.とは書いてあったが想定外にβ ver.すぎるっていうかβ ver.ってなんだよコレェェェェ!!!!!と届いた時驚愕した。

楽曲自体はミディアム~ミドルくらいでメジャー時代に多かったようなテンポ感。バンドサウンドはメジャー時代よりもはっきりしているもののここに来て少し勢いが落ちたというか停滞感があるというか…。もう少し残ってくるものが無く、過去を少し気にして未来を変えようと願う思いにラブソングを絡めて…と今までの王道のテーマを組み合わせたような感じ。全体にハッキリしてないというか迷いの中にいるような感じで、サビ終わりの”愛してる 時々 嫌い 大嫌い でも 愛してる”という一面だけではない相反する感情が多面的に出てくる辺りにもそれが表れている。この点はハッキリした曲が続いていた中では新しかった。

あまりに簡易な手作りCD-Rが初出だけあって、アルバム収録の音源はどっしりとして音が良くなっているように聞こえてきて、伊達にβ ver.じゃなかったなと改めて思ったりも。実際CD-RではMixが本人だったが、アルバムでは録音を担当した岡田勉がMixをやり直しているなど手作りCD-RとプレスCDというメディア差だけでなく具体的に変えている模様。

一方でこの曲はそのようにアルバム収録されたから良かったもののこの曲と両A面だった「True or Lie」はアルバム未収録のまま放置され、β ver.のままとなってしまったのが残念。
★★★☆☆
11thアルバム『Show must go on

未来のReality
浅岡雄也
2019/08/31 ¥200

Show must go on

作詞作曲:浅岡雄也、Co-Produced by 馬場”BABI”一嘉
アルバム1曲目のタイトルチューン。やりたいように生きようぜ!(超訳)という豪快な前向きポップソング。これまでのタイトルナンバーに比べるとポップさと明るさを強調。Twitterでの振る舞いがかなり歌詞に反映されるようになっていて、少し前までは部分的に顔を出しているなとか、曲によってはまあかなり顔を出してきたなという感覚だったけど今作は最初から最後までTwitterでの普段の言葉遣いなどかなりフラットになっているような印象。それにしたって”説教気味な ただのウタwww”などと歌詞中で草を生やしてしまう(実際にハハハハと笑い声も入る)のはネットに染まりすぎなように感じてしまうところもあるが…。TVで爽やかじゃないキャラを出して反省したり(有吉反省会)と、メディアでもちょいちょい爽やかじゃないキャラを出すようになったのとわざわざリード曲にした事からも素を出していこうというのはあったのかも。
★★★★☆
11thアルバム『Show must go on
3rdベスト『U-ya Asaoka FlyBlue Best 2018

Show must go on
浅岡雄也
2019/08/31 ¥200

トビラ

作詞作曲:浅岡雄也、Co-Produced by 馬場”BABI”一嘉
FIELD OF VIEWを彷彿とさせる爽やかポップロックナンバー。というかFIELD OF VIEWの曲名をふんだんに盛り込んで構成していてFOVリスナーが思わずニヤリとするようなスペシャルな1曲。FOVの曲名連投だけでなく、最終盤になってソロ最初期の“ウタノチカラ”が飛び出すところも単なるFOV回顧に終わらずにソロに繋がっていてグッとくる。
★★★★☆
11thアルバム『Show must go on
3rdベスト『U-ya Asaoka FlyBlue Best 2018

トビラ
浅岡雄也
2019/08/31 ¥200

イミテーションロック

作詞作曲:浅岡雄也
元3期WANDSの安保一生(杉元一生)、FIELD OF VIEW「CRASH」を作曲した綿貫正顕の2人がゲスト参加し、本人含めて3人でエレキギターを演奏。自主制作以降は特にコラボ的な事は行われていなかったので、このタイミングでの元ビーイング勢コラボは意外性があった。ドラムが打ち込みなのでリズム隊は機械的だが、ギターサウンドだけやたら分厚い上にボーカルも通常よりもがなり立て気味で全力でロックしているのが最大の聞きどころ(MIXも本人)。
★★★☆☆
11thアルバム『Show must go on

イミテーションロック
浅岡雄也
2019/08/31 ¥200

From 12thアルバム『アナタトミライヲ』

17年10月22日
2016年はデモやライブ音源の発売が続いていたが、2017年は今作に向けて4月と7月に先行シングルをリリースした。執筆時点(2019年)で最新のオリジナルアルバム。

イマイルセカイヲアイデカザロウ

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:馬場一嘉&浅岡雄也
4月に先行シングルとして発売されていた曲。今回もCD-Rだが色素の濃いやつに変わり、歌詞カードも復活した。一方でC/Wがライブ音源2曲になったため新曲が1曲のみとなったのは初。またライブ音源をカットして1曲のみでiTunes配信を行うなど、新作としては初めて大手の配信サイトへ流通させる試みも行われた。

シングルでは浅岡・馬場2人のみのクレジット(ギターベースを馬場、All Otherが2人名義)で2人だけオケを制作していたようだが、シングル「アナタトミライヲ」C/Wにv2として収録された際にはベースとドラムのサポートメンバーが新たに加わった。アルバム『アナタトミライヲ』ではさらにそこにリミックスを加えたAL_MIXとなっている模様。

先行シングルとしては久々のアップナンバー。カタカナタイトルとしてはかなり長いタイトルとなったが、実際そのまま早口で歌唱していてかなり忙しなさMAXな1曲。何故か短期間にやたらとブラッシュアップを重ねた楽曲となったが、アルバム収録より前に次のシングルでもう手直ししたのは初めて。シングルもバンドと言われればバンドサウンドだなぁと聞こえるようなサウンドにはなっているが、v2、AL_MIXと聞き比べるとシングルはこもったような感じで音があまり良くなかった事が分かる。v2では躍動感があるので、なるほどこう変わるのかと体感できたのは面白かった。
★★★★☆
先行シングル
先行シングル『アナタトミライヲ』C/W(v2)
12thアルバム『アナタトミライヲ』(AL_MIX)
3rdベスト『U-ya Asaoka FlyBlue Best 2018

イマイルセカイヲアイデカザロウ
浅岡雄也
2017/04/24 ¥250

イマイルセカイヲアイデカザロウ(AL_MIX)
浅岡雄也
2019/09/01 ¥200

アナタトミライヲ

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:浅岡雄也+馬場一嘉
7月の先行シングル。表題曲を先にリリースしたのは初。手作りCD-RからプレスCD(銀色円盤)へと復活を果たした。新曲は今回も1曲のみでC/Wには「イマイルセカイヲアイデカザロウ」のv2と「ヒカリハキミデボクハカゲデ」の2017バージョンというリメイク2曲とカラオケを収録。

なんだかんだ少し新しい事をやっても戻ってくる王道というか安心感というか…直球ストレート前向きな爽やかラブソングというこれぞ浅岡雄也なアップナンバーでリード曲らしいリード曲。
★★★★☆
12thアルバム『アナタトミライヲ
3rdベスト『U-ya Asaoka FlyBlue Best 2018

アナタトミライヲ
浅岡雄也
2019/09/01 ¥200

2018~2019 シングル

『アナタトミライヲ』以降にシングルで発売されているのは現時点で2作。

Revolution~No15~

作詞作曲:浅岡雄也、編曲:馬場一嘉
年度末シングルとして発売したソロデビュー15周年シングルの表題曲。C/W「リボッチ」共々ベスト盤『U-ya Asaoka FlyBlue Best 2018』の先行となった。再び手作りCD-Rに戻った。ギター以外のクレジットが無く、バンド風の打ち込みサウンドになっているなど「イマイルセカイヲアイデカザロウ」やこの次のシングル「君の翼で」などオリジナルアルバムがまだ遠い段階でのシングル制作においては馬場一嘉と2人だけでの制作体制が増えつつある。『Horizon』に「Revolution」という曲があったが全く関係は無く、No15はソロ15周年を示していて15周年における革命宣言のようなアップナンバー。随所にカタカナも英語もあるが、なんとなくいつもより漢字が多めの歌詞になっているような…。
★★★☆☆
3rdベスト『U-ya Asaoka FlyBlue Best 2018

君の翼で

作詞作曲編曲:浅岡雄也
50歳記念として2019年1月に発売されたシングルの表題曲。前作に続いて今回もC/W含めてリズム隊が打ち込みとなってしまっていて、ギターとピアノストリングスのサポート2名が演奏に参加。バンド編成ではなくなるとリズム隊が軽くなり、シンセで曲をリードするようなアレンジになり、このシンセがどうもなぁ…というのが個人的な印象としてある。

平成が終わっていくという1つの時代の変わり目を切り取ったナンバー。その中でも持ち前の希望へ向かっていく歌詞は変わらぬ良さを感じられるが…この曲に関しては最初は自身の実感を歌っていたと思ったらサビで急に君を一直線に励まし始め、その後は自分と君と一緒にという流れになってきてついにはラブソングっぽく着地していくので少し混乱してしまう。ラブソングというより歌い手と聞き手のこれまでとこれからという事だと解釈すればまあ何とか…。
★★★☆☆
アルバム未収録

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