大塚愛 15周年シングル回顧1~2003-2005~
2018年9月でデビュー15周年という事で、世間的にはちょっと過去の人になりつつあるけど00年代半ば頃のトレンド系ヒットミュージシャンにしてアイドル的側面も持ち合わせた大塚愛を久々に振り返ってみることにした。配信限定で今回取り上げる全A面を網羅した『Single Collection:LOVE IS BORN ~15th Anniversary 2018~』がリリースされ、元から格安だったのにレコチョクで発売直後に限定で900円とかで投げ売られていたのもタイミングが良かった。
大塚愛が面白いのは人気が落ち着いてきた頃に、完全に同世代女性向けにシフトしてそっちを向いた活動ばかり展開した事である。インタビューでは男性ファンをおざなりにしたような発言を繰り返すなど、アイドル的に応援してくる野郎は願い下げとばかりの態度だったので一部では反感も買ってそうだし、実際物凄い勢いで人気が低下してしまったが…。
何故か正規のベスト盤を初期の頃に出したっきり、産休前後の頃はレンタル限定で済ませ、この15周年のタイミングでは配信限定で済ますなど、売る気が無いのかなんなのかよく分からないリリース展開の迷走っぷりも見られるが、何故か2019年1月1日に15周年ベストをリリースすると発表。そちらはシングルコレクションではなく、一部シングルを外す代わりにA面以外の曲が選曲されているようだ。
なお10年半ほど前に初期の対談レビューで取り上げているが、あの対談の時は「ポケット」を聞いてない状態で朱雀さんに丸投げするというあんまりな状態で行っている始末であった。あの対談での感想や印象は双方見解一致で既に5年近く前からこれはもう古い…今の感想ではないという事で一致しており、あくまで過去の負の遺産として置いてある。このため今回特に当時の★の数なんかは全く確認せずに書き上げたので、言っている事が全く異なっていることもあるかもしれない。というかここまで書いてから久々に読み直してみたら思った以上に酷かっ
一応全アルバムCDで視聴しているものの今回はそのまま『Single Collection:LOVE IS BORN ~15th Anniversary 2018~』全曲という形のため、圧縮音源であるこの配信限定アルバムを聞いた上での執筆。
1st 桃ノ花ビラ
03年9月10日、10月1日(DVD付)
当初CCCD(絵本付)で発売され、1ヶ月後にDVD付で発売されたデビュー作。日テレ土曜9時枠ドラマ『すいか』主題歌。年4本のうち2作以上はジャニーズ主演で10代向けのドラマで人気を博した土曜9時枠だったがこの年は冬期に嵐の櫻井主演ドラマがあっただけで3クール連続非ジャニーズ、しかも今作に関しては当時30代半ばの小林聡美主演で年齢層が明らかに上がっており、視聴率は一桁街道で低迷。しかし見ていた視聴者の間では評価が恐ろしく高く、脚本家の木皿泉もこれがきっかけでドラマ界でも名前が知れ渡り、2年後には『野ブタ。をプロデュース』を大ヒットさせている。
というわけで評価は高かったもののドラマがヒットしなかったため、破格のゴールデン枠ドラマタイアップデビューながら大きなヒットには繋がらなかった。というか3クール連続でエイベックスが売り出し中の若手が主題歌というズブズブ感漂う起用方針だったのにこれが全部不発だっ
結果的に今作がブレイク前唯一のシングルとなったが、そのせいなのかこれが売れていたら全然違う大塚愛になっていたのか、不思議なポップ感をまとった1曲。何故かサビ部分ではテケテケテケテケと三線のような音が鳴り始めて沖縄感が漂い始めるが、歌っているのは桃=桜の花びらの事であり、季節が半年違うという…。このなんだか節操がないというか、自由な感じが心地よかったりもする。また歌い方含めてはじけていないが、けっこう綺麗な歌声で普通に歌っているので後々のクセが出てきてからの歌声よりも案外スーッと聞きやすかったりもする。この道の先にある曲も少し聞きたかったなと今改めて思う。
★★★★☆
1stアルバム『LOVE PUNCH』
1stベスト『愛 am BEST』
レンタル限定ベスト『SINGLE COLLECTION』
配信限定ベスト『Single Collection:LOVE IS BORN~15th Anniversary 2018~』
3rdベスト『愛 am BEST,too』
リメイクアルバム『犬塚 愛 One on One Collaboration』(mabanua Remix)
2nd さくらんぼ
03年12月17日、05年3月30日(アンコールプレス)
初登場20位から一旦下がった後にトップ20に戻ってきてウロウロ、2月後半になってついにトップ10浮上、トップ10前後をウロウロしている間に次のシングル「甘えんぼ」が初登場6位となるが、次の週にはもう「甘えんぼ」を抜き去って自身最高位を5位に更新(5位は2回記録)、合計9週トップ10入りしてからもロングヒットしてそのまま1年中トップ100にランクインし続け、04年年明け紅白効果で9位に再浮上するなど自身ダントツの50万越えの大ヒット曲。別集計のアンコールプレス盤でもトップ10入りしている。
04年当時、今作は確かに新鮮だった。モー娘。のブームも去り、安倍なつみもついに卒業(04年2月)するという頃だったが、女性アイドルの大ヒットが無くなっていた中で、シンガーソングライターなのに物凄くアイドルっぽい曲というのは唯一無二のものだった。とにかくキャッチーで男子だけでなく女子もハマるようなかわいさがあったし、ラストサビの“もう1回”の掛け声とかたぶんこの世代の女子はみんなカラオケでコールしていたんじゃないかと思う。
事務所やレコード会社としてはたぶん大塚愛をルックス売りしていくのにはけっこう乗り気だったとは思うんだけど、本人にしてみれば性格的にもアイドル売りするつもりはなく、それゆえに半分ネタくらいのつもりで狙ってわざとカワイイ感じの曲にしたようだが、あまりにヒットしすぎてこの曲のイメージが強くなったため、後々少し複雑な心情もコメントしている。個人的にはかわいさからファンになるような感じではなかったが、曲自体の中毒性もあって1stアルバムから聞くことにした。今聞いてもよく出来た究極の流行歌だと思うし、今後もこの時期を通過した世代にとってはあの頃のヒット曲の1つとして懐かしがられる曲になっていくと思う。
★★★★☆
1stアルバム『LOVE PUNCH』
1stベスト『愛 am BEST』
2ndベスト『LOVE is BEST』
レンタル限定ベスト『SINGLE COLLECTION』
1stセルフカバーミニアルバム『AIO PUNCH』(-カクテル-)
配信限定ベスト『Single Collection:LOVE IS BORN~15th Anniversary 2018~』
3rdベスト『愛 am BEST,too』
リメイクアルバム『犬塚 愛 One on One Collaboration』(Kan Sano Remix)
3rd 甘えんぼ
04年3月3日
「さくらんぼ」がトップ10入りし始めたタイミングでリリースされ、初登場6位(その時点で「さくらんぼ」が記録していない最高位)を記録したが、2週目以降は抜き去られた上に最高位も更新され、さらに月末に控えるアルバム先行もあってすぐに落ちていってしまったのでヒット曲としてはやや影が薄い。
当時の第一印象はバラード歌ったら物凄くaikoじゃん!というものだった。中にはaikoのモノマネだパクリだという声まで飛び交う始末。さらには他の曲もパクリが多いとして当時ORANGE RANGEや漫画家の矢吹健太郎などを対象にネット上で加熱していた盗作バッシングサイトブーム(?)の仲間入りも果たすなど燃えるところでは燃えていた模様。
「さくらんぼ」の次が「甘えんぼ」という“んぼ”繋ぎに加えて、対照的なバラードを持ってきて1stアルバムへ繋ぐというけっこう興味を惹かれる流れではあったんだけど、この曲に関してはメロディーもそれなりに強いとはいえやっぱりaikoだよなぁ…という印象が強かった。しかし当のaiko本人は4月に「かばん」というかなり複雑怪奇なメロディー展開をする楽曲をドロップして違いを見せつけてきたので、今改めて聞くと大塚愛のバラードとして聞こえてくる。不思議なものだ。
★★★☆☆
1stアルバム『LOVE PUNCH』
1stベスト『愛 am BEST』
2ndベスト『LOVE is BEST』(~Wedding~)
レンタル限定ベスト『SINGLE COLLECTION』
1stセルフカバーミニアルバム『AIO PUNCH』(-レモンティ-)
配信限定ベスト『Single Collection:LOVE IS BORN~15th Anniversary 2018~』
3rdベスト『愛 am BEST,too』
4th Happy Days
04年7月7日
売れたからやれたのか、最初からはじけるつもりだったのか、シングルの中でもかなりとんでもない1曲。曲にそぐわないようななんちゃってメタルみたいな勢いでズドズドと高速で重たく鳴り響く重低音をほぼ全部打ち込みで処理したかなりチープなサウンドに、全編拡声器を通したようなわざと極悪音質に加工したボーカル(MVやTV出演時もマイクじゃなくてマジで拡声器持ってた)…と、わざと音の悪さに振り切ったようなこんなんじゃCCCDだから音がこもって聞こえるとかなんとか言う当時流れてた言説も全く分からな滅茶苦茶なサウンドには唖然とさせられる。しかしそこに最早思考停止状態になるハッピーデイズ!ハッピーデイズ!の連呼、サビ終わりで加工が外された声での大阪ノリのセルフツッコミで抜群のインパクトをかっさらう。これでコケていたら1発屋まっしぐらな中でまたとんでもない楽曲で勝負してきたものだ…。とにかく勢いで突っ走ってそのまま勢いで突き抜けた1曲。なかなか生まれ難いヒット曲だったと改めて思う。
なおMVでは実際に大塚愛が拡声器を持って歌唱しているが、前作に続いて完全打ち込みなのに何故かバックバンドの男性陣3人がしっかりと演奏している。MV要員だったのだろうか。ドラムの梶原徹也なんかはTHE BLUE HEARTSのメンバーだった人なのにMVのアテブリ&オイ!要員って。
★★★☆☆
2ndアルバム『LOVE JAM』
1stベスト『愛 am BEST』
レンタル限定ベスト『SINGLE COLLECTION』
配信限定ベスト『Single Collection:LOVE IS BORN~15th Anniversary 2018~』
3rdベスト『愛 am BEST,too』
5th 金魚花火
04年8月18日
遊び倒した前作から一転してのしっとり落ち着いたバラードナンバー。日本的な情緒と夏の終わりを感じさせる雰囲気作りが良く出来ていたのと、おふざけでもない、大好き大好きなだけでもない大塚愛の一面を存分に見せつけた。「甘えんぼ」の時に印象づいたバラードになるとaikoになるというイメージも早急に払拭。一時期様々な事情から聴かなくなっていた時期もあるが、改めて夏の終わりの名曲の1つだなと思う。
★★★★☆
2ndアルバム『LOVE JAM』
1stベスト『愛 am BEST』
レンタル限定ベスト『SINGLE COLLECTION』
2ndセルフカバーミニアルバム『aio piano』(ピアノ弾き語り)
配信限定ベスト『Single Collection:LOVE IS BORN~15th Anniversary 2018~』
3rdベスト『愛 am BEST,too』
リメイクアルバム『犬塚 愛 One on One Collaboration』(ANIMAL HACK Remix)
6th 大好きだよ。
04年10月20日
王道直球のラブバラード。明るく楽しい曲とこのラブバラードが基本的に大塚愛のシングルヒットの二軸となった。女性受けしそうなラブバラードだなという印象。エイベックスは浜崎あゆみの全盛期の頃から秋口にかけてバラードナンバーを出す(いわゆる年末バラード)のが恒例化していた時期があったが、大塚愛もこの時期はバラードを出すことが多くなった。
また単なる好き好きバラードではなく、冒頭から”思い出す”というフレーズが飛び出すなど過去形になっていて現在進行形のラブソングでは無さげな雰囲気が漂うが、MVではもっと明確に幸せだった日々の思い出みたいなムードになっていて、彼氏の病死(?)、死別を示唆するような内容になっている。これは『世界の中心で、愛をさけぶ』大ヒットに伴う病死・死別・悲恋がブームになった影響だろうか。改めて思い返すとちょっと異様なブームだったな…。09年のラブソングベストには選曲されているものの、産休明け以降2度あったリメイクミニアルバムで改めて取り上げる事をせずに、さらには15周年ベストではしれっとすっ飛ばされているのであまり代表バラードの位置づけではなくなってきているのかも。個人的にもこれ以上のバラードはいくつもこの後生まれたと思うので、いわゆる初期の名バラードって感じでもない…。
★★★☆☆
2ndアルバム『LOVE JAM』
1stベスト『愛 am BEST』
2ndベスト『LOVE is BEST』
レンタル限定ベスト『SINGLE COLLECTION』
配信限定ベスト『Single Collection:LOVE IS BORN~15th Anniversary 2018~』
7th 黒毛和牛上塩タン焼680円
05年2月9日
2ndアルバム『LOVE JAM』に「黒毛和牛上塩タン焼735円」として収録されていた楽曲の値段735円を680円に変更してのリメイク。C/W2曲のタイトルにも値段が入っており、3曲の値段を全部足すと1050円、当時のCD価格(通常盤)になるというちょっとした仕掛けもあった。
けっこうアッサリ気味だった735円アレンジをガツンとロック調に変更。大塚愛のシングルの中では最もエレキギターが効いたロックナンバーとなったがこの時期まではまだIKOMANによるほぼ1人オケ制作だったのでこの曲も打ち込みによる疑似バンド風サウンド。もう少し後だったら実力派サポートメンバーによる生バンドで制作されていたと思うのでその点は惜しい。それでもガツンとしたロックサウンドは爽快で、735円の方だと正直そんなに印象的ではなかったが、この680円は比較的好きな曲の1つ。
一方でなんだかよう分からんタイトルに反して歌詞はエロティックな雰囲気となっており、MVでもひたすら恐縮気味な男性に対して挑発的に不敵な笑みを浮かべる大塚愛というエロカワな側面を強く打ち出していた。結果的にここまで挑発的なシングルって他になかったな…。TV出演時はPVよりも増し増しでニタニタと不敵な笑みを浮かべていたのでちょっと怖かった。
これがアニメ『ブラック・ジャック』EDタイアップになってしまうのだからちょっと意味が分からないが、当時ドラマタイアップもCMタイアップも90年代のような爆発的な効果が期待できなくなり、最もお手軽にヒットを飛ばせるのがアニメタイアップとなったので、先行していたビーイング、そしてソニーに続いてエイベックスも『犬夜叉』に続いてこの『ブラック・ジャック』も枠ごとお買い上げ。最早アニメと合っているかなど何一つ考えずにただその時期売り出したい曲をあてがう状態だった。ソニーやビーイングもあまり変わらないといえば変わらないが、それでも恐らくアーティスト側にこのアニメのタイアップだと伝えた上での制作を一応していた形跡が伺えるが、エイベックスに関してはそういった形跡が全く見えず後付けっぽさがとても強く、『犬夜叉』『ブラック・ジャック』共に商業主義丸出しなタイアップ戦略だった印象がある。
★★★★☆
2ndアルバム『LOVE JAM』(「黒毛和牛上塩タン焼735円」)
1stベスト『愛 am BEST』
レンタル限定ベスト『SINGLE COLLECTION』
配信限定ベスト『Single Collection:LOVE IS BORN~15th Anniversary 2018~』
3rdベスト『愛 am BEST,too』
リメイクアルバム『犬塚 愛 One on One Collaboration』(maeshima soshi Remix)
8th SMILY/ビー玉
05年5月11日
初の両A面シングル。「さくらんぼ」でのブレイクを経て「甘えんぼ」以降は軒並み10~15万前後の売上で推移していたが、ここに来て売上が倍増しての30万越えのヒットを記録。両A面効果があったのかどうかは不明だが、「さくらんぼ」に続く2番ヒットとなった(現在は3番ヒット)。
SMILY
明るく元気な大塚愛に正面から応えたようなポップナンバー。本来スマイリーはsmileyなので間違えって覚えてテストで苦労した中学生が続出したとかしないとか…(根拠ゼロ)。かわいらしくもドキャッチーなサビも非常に耳に残るし、まさに人気絶頂期といった勢いを感じる1曲。ただその肝心のサビが勢いを出すためなのかかなり無理やりな高音続きになっているため、CDでもかなり苦しげ、TVでは若干外し気味になってしまっていて率直にこれキー合ってなかったんじゃないの?っていうところがある。このギリギリの感じを味として出したかったのかもしれないが、ワラッテーワラッテー♪とかちょっとアホっぽいというか無理やり幼くて拙い感じを出そうとしているようにも聞こえる。
★★★☆☆
3rdアルバム『LOVE COOK』
1stベスト『愛 am BEST』
レンタル限定ベスト『SINGLE COLLECTION』
配信限定ベスト『Single Collection:LOVE IS BORN~15th Anniversary 2018~』
3rdベスト『愛 am BEST,too』
リメイクアルバム『犬塚 愛 One on One Collaboration』(Lucky Kilimanjaro Remix)
ビー玉
ビー玉のように文字通りはじけるポップ感が最高に気持ちいいポップナンバー。メディアでは基本的に「SMILY」押しだったので当時はこっちはあまり印象に無かったが、後で聞いてこっちの方が断然気に入ってしまった。「SMILY」がちょっとやりすぎな感じがあったので、今作はかわいらしさとポップさと全て適度な塩梅になっていて抜群に聞きやすいと思う。
以前の対談の時にやたらとベストかわいいMV大賞だなんだと盛り上がっていたが、今見返してみると確かに1番かわいい感じのMVだとは思うけど何であんなに力説していたのかたぶん現在2人とも遠い目になりそうな良く分からないところに年月の経過を感じる。
★★★★☆
3rdアルバム『LOVE COOK』
1stベスト『愛 am BEST』
レンタル限定ベスト『SINGLE COLLECTION』
配信限定ベスト『Single Collection:LOVE IS BORN~15th Anniversary 2018~』
9th ネコに風船
05年7月13日
前後のシングルが30万越えの大ヒットを記録する中で10万ちょいまで沈んだため当時から影が薄く、現在は「SMILY」の次って「プラネタリウム」だったよねと言われがちなシングル。
二軸には属さない系統のしっとりとしたミディアムナンバーで、猫目線で歌われた異色の楽曲。これまで基本的に全部ラブソングだったので、初めて明確にラブソングではない曲がシングルになった事になるが、猫目線の歌詞にはどこか内省的な雰囲気もある。猫の視点にしながらも意外とこれがブレイク以降の多忙な中での本音を滲ませた1曲だったのかも。サビ頭が”好きなトキでかけて 好きなトキに甘えて”なので猫の自由さを歌った曲に思えるが直後には”こんな暗い世界にも小さな愛はたくさんある”とも歌っていていつになく影が垣間見えるのが深い。
なおMVだと影が強調されているというか、真夏のホラーみたいな雰囲気になっていてかなり今までのイメージとかけ離れていて当時のシングルとしてはかなり挑戦的。あまりヒットもしなかったし、後でアルバムで聞いても何でこんな地味なのシングルにしたんだろう?と思ったが、改めて聞いてみたらこれ名曲だった。この時期だからこそ出しておきたかったのかなと思うとまた深い。
★★★★★
3rdアルバム『LOVE COOK』
1stベスト『愛 am BEST』
レンタル限定ベスト『SINGLE COLLECTION』
2ndセルフカバーミニアルバム『aio piano』(ピアノ弾き語り)
配信限定ベスト『Single Collection:LOVE IS BORN~15th Anniversary 2018~』
3rdベスト『愛 am BEST,too』
10th プラネタリウム
05年9月21日
ドラマ『花より男子』イメージソング。主題歌は嵐だったので、イメージソングという扱いで実質的には挿入歌として使用され、それなりにインパクトがあったらしくドラマが徐々に大ヒットに向かう中で今作もロングヒット。嵐も3年半ぶりくらいに30万突破のヒットとなったが、今作はさらにそれを上回り、自身2番ヒットとなった。
これにより、結果的にこの05年は前作が低迷したものの30万越えが2作も飛び出し、続く3rdアルバムは最高ヒットを記録するなどセールス的には最高潮な1年となった。「さくらんぼ」が03年だったのを考えるとその年でも翌年でもなく、翌々年というのはちょっと珍しかった。
大塚愛のバラードとしては代名詞的なヒット曲。「花より男子」は1話の世界観についていけずハズしたギャグドラマとして早急にリタイアしてしまったので、この曲もドラマで聞かず、気が付いたらなんか今回ヒットしてんな…という状態だったので流行についていけてなかったのが正直なところ。以前の対談では2人揃って年末にかけて完全に聞き飽きたモードになっていたのが伺えるが、実際年末にかけては、行きたいよ君のところへ♪とどこかしらでかかっていたような印象がある。普通にいい曲だとは思うし、ヒットバラードらしい風格もあるとは思う。でもなんだかすぐ飽きてしまうんだよな…。
★★★☆☆
3rdアルバム『LOVE COOK』
1stベスト『愛 am BEST』
レンタル限定ベスト『SINGLE COLLECTION』
配信限定ベスト『Single Collection:LOVE IS BORN~15th Anniversary 2018~』
3rdベスト『愛 am BEST,too』
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