2018年3月7日
初登場1位 売上103.6万枚
初登場2位 売上11.0万DL
Type-A,B,C,D,通常盤
DVD付4種、通常盤の5パターン発売。1,2曲目共通、3曲目が全種異なる。
配信限定のSpecial Editionでは全曲をまとめて収録。
DVDは表題曲MVのみ共通、もう1曲のMVと個人映像が異なる。
個人映像はいつものクリエイターが1人1人につく個人PVではなく、クリエイター起用の人件費をオールカット各自の自撮り映像となっている。けやき坂46メンバーに関しては1期生、2期生の括りでまとめられ、自撮りではないそれぞれ異なる企画を行っている。
年明け1月の日本武道館3daysは平手の紅白時の転倒振付時に負ったケガを理由に不参加となり、3日公演で全てをけやき坂46で行う事態となったが、今作の制作やMV制作は全員揃って行われていた模様。
しかし発売時のTV出演では平手不在となり、以降自身のソロ出演ラジオ「GIRLS LOCKS!」以外のメディア出演を絶ち、4月の2周年ライブにも不参加となった。2周年ライブ前後ではさらに志田まで不在となった。志田は体調不良という事になっているが、平手の行方不明には明確な理由がアナウンスされないなどハッキリしない状況が続いた。また同時期に制作された坂道AKB名義での楽曲にも前回センターだった平手は不参加となった。
1.ガラスを割れ!
ロックテイストでカッコいい系統の楽曲。現状を打破していけ!という鼓舞するようなナンバーだが、反抗イメージを保ちつつも、不協和音的なメンバーのメンタルを削る要素を極力排除してまとめ上げた策士家秋元康のカンが冴えわたったようなバランス。傷の癒えない現状実にこれしかないようなベストな楽曲だと思う。
★★★★☆
2.もう森へ帰ろうか?
どちらかというとあまりに大きな現実に向かって反抗するような姿勢のイメージが強い欅坂46だが、今作では都会に見切りをつけて森へ帰ろうという戦うのではなく去るという攻めではなく引きの1曲。シリアスだがケバケバしくなく、聞きやすい曲だが…。現状の平手を真ん中に置いて歌うにはあまりに意味深。そう思わせた時点で策略通りなのかもうこうするしかないくらいギリギリなのか。
★★★☆☆
Type-Aのみ
3.夜明けの孤独
発売後、事実上グループから離れてレギュラーラジオ2本のうち、元々デビュー当初からやっていた方の昨年末から長濱ねるが代打していた1本(こち星)を正式降板して長濱ねるにそのまま正式交代として、割と最近起用された方のもう1本(GIRLS LOCKS!)にだけ何事も無かったように出演し続けているだけで後は行方不明状態になるような状況でよくまあソロ曲なんて与えたな…と思うところもある。昨年後半以降の平手の精神をそのまま歌詞にしたんだろうなと多くのリスナーが思うようなそのまんまなバラード。これ全部演出なのか、おかしくなった平手さえもドキュメントとして活用して動かしているのか分からないけど、とてもじゃないけど無条件でアーティスト平手スゲーとか思えないんだよなぁ…。この状態見せられて称賛するのってそれこそ『残酷な観客達』じゃないかと思ってしまう。
★★★☆☆
Type-Bのみ
3.イマニミテイロ
けやき坂46の曲。今回も1期生のみでの歌唱で、先日の単独武道館公演3daysでいち早く披露されたらしい。今回漢字さんが基本的に暗いので、ハッピーオーラを合言葉にして定着させ始めたひらがなはハッピーオーラあふれる曲が来るのかと思ったら…。けやき坂46の実に行き当たりばったりに振り回されてきたメンバーの苦悩とここから行くぞというマイナスからの奮起をドキュメント的に歌詞にしたようなシリアスナンバー。ハッピーオーラいうならハッピーな曲でもってイマニミテイロ感を醸し出してほしかった…。むしろ平手ありきだと思われている漢字さんが平手不在で歌った方が感動ドキュメントになったのでは。
★★★☆☆
Type-Cのみ
3.ゼンマイ仕掛けの夢
ゆいちゃんずに関しては昭和を思わせるフォーク風味という方向性で安定。シリアスな曲続きの今作の中で一気にさわやかな風が吹き抜けていってリラックスして聞ける。アコースティックギター2人で弾くほどアコースティックギター感が無いのも相変わらずだが…。
★★★★☆
Type-Dのみ
3.バスルームトラベル
声がか細くてカワイイ系の3人によるユニット曲。今作唯一のアイドルっぽい曲。派手じゃないゆるふわな曲調にヘロヘロだが特徴のある3人の歌声は険しい話題続きの欅坂46界隈ではオアシスのような効果をもたらす。こういう曲やりたかったメンバーも実は多いんだろうなぁ…。作編曲はここのところ活動停止状態のケラケラのふるっぺ。ポップなメロディーを書くセンスは衰えていなくてさすが。
★★★☆☆
通常盤のみ
3.半分の記憶
けやき坂46の2期生楽曲。またしてもMVデビューはおあずけ、けやき坂46全員も今回はおあずけとなった。これまたハッピーオーラで売っていくんじゃないのかよ!とツッコミたくなるようなカッコいい系の楽曲。48グループのC/W用の余りを適当にチョイスして歌わせているんじゃないよな…。なんか『ジャーバージャ』C/Wの姉妹グループ楽曲ラッシュの中でSKE,NMB,HKT3グループのいずれかのうちが歌ってそうな感じ。
★★★☆☆
DVD
1.ガラスを割れ!-Music Video-
工場跡みたいな場所が舞台なんだけどこれ乃木坂46の去年のシングル「逃げ水」C/Wの「女は一人じゃ眠れない」のMVと同じ場所じゃないか…?半年ちょいで系列グループでロケ地被りとかするものなのか…。
今回も反抗期路線でダンスはより激しく振り乱しているので、正直今までで1番顔が良く分からない。一瞬映る各自の歌唱カットは表情も見えてカッコよく決まっているのでいいんだけど、全体でグッワグッワ動いているカットの方が多いので、なんかもうまたやってんなぁ…としか。
以下Type-Aのみ
2.もう森へ帰ろうか?-Music Video-
表題曲以上の反抗期路線でやはり暗い内容。平手はほぼ単独シーンのみ、平手が1人で苦悩したり孤独に佇んでいるのと、それ以外のメンバーが集団でシュールさと紙一重の変な動きを繰り返しているというもの。カッコいいというのか、中2心をくすぐる感じというのはまさにこういう映像なのだろうか。ネットの書き込みみたいなのが貼られた空間でそれをぶち破る平手とか思わせぶりなシーンが多いのも相変わらず。いい状態でないからこういう不穏な作品しか作れないのか、不穏な作品ばかり作ってるから状態がどんどん悪くなったのか、いつかの握手会襲撃事件をきっかけに人前に出るのが困難になったのか…。
3.石森虹花 、4.今泉佑唯、5.上村莉菜、6.齋藤冬優花、7.志田愛佳、8.土生瑞穂、9.原田葵
今回は自撮り映像という事でメンバーが各自企画して自撮りしてくるというクリエイターを立てない更なる低予算ムービー。バラエティ能力無さそうな欅坂46メンバー相手によくこんな危険な企画を通したな…と思ったが、一応メンバーが撮ってきた映像をスタッフがテロップや編集を加えて個人プロデュースの番組っぽく仕立て上げているといった感じ。感覚的には46時間テレビの乃木坂電視台(録画版)のさらに簡易版みたいな感じだろうか。
メンバーほとんどがローテンションなのでほっこりどころか正直面白くないものが多いが、笑顔笑顔笑顔の大連発をお送りする今泉佑唯の明るさはこのローテンション続きな映像集の中でオアシス的な存在感を放っているような気がした。こんだけメンバーで1番笑ってるくらいの勢いの子がよりによって昨年休業に陥るほど病んだというのがまたなんとも…。
以下Type-Bのみ
2.イマニミテイロ-Music Video-
ハッピーオーラというのをキャッチコピーとして定着させた頃にまた曲調が明るくないのが来たのでハッピー感の無い光を探し求めるみたいな内容になってしまうのはまあ仕方ないか…。前半のマジ顔と暗さから後半にかけて微笑と明るさが増していくのはいいんだけど、肝心の屋上のシーンが100%曇天でなんだかスッキリしない。マジ顔→徐々に微笑→センター佐々木美玲が最後にニッコリっていう全体の流れが曇天によりイマイチ表現しきれないので代用しようとでもしたのか終盤で曇天の下で笑顔全開のメンバーがわちゃわちゃしているカットが唐突にぶっ込まれるのが何だか違和感。天候はどうにもならないもんなぁ…。
3.尾関梨香、4.織田奈那、5.佐藤詩織、6.長沢菜々香、7.守屋茜、8.米谷奈々未、9.渡辺梨加
料理作ったり、講義したり、踊ったり、旅したり、個人でMV作ったりいろいろやってはいるんだけど、意外性を見せてくるメンバーが唯一全くいなかった。尾関や織田もツッコミがいないと普通の人になるのな…。
以下Type-Cのみ
2.ゼンマイ仕掛けの夢-Music Video-
今作でようやく登場した明るめのMV。トラック一体型のカフェを経営するゆいちゃんずの2人が演奏したり、カフェ店員したりしてほのぼのした時間が流れつつ、今泉は去っていった恋人が迎えに来るのを待っている…という歌詞に合わせたようなストーリーも組み込まれているっぽい。なんだかんだシリアスなのよりこういうほのぼのしたMVの方がゆっくり見れるな…。
3.小池美波、4.小林由依、5.菅井友香、6.平手友梨奈、7.けやき坂46 1期生
最初期の個人PVでは小声でヘナヘナだった小池美波がかなりチャキチャキ喋っていて驚いた。小声なのはそこまで変わっていないが企画がビリビリ系グッズを試すという1人でもビリビリでテンションが強制的に上がる企画なのが幸いしたのかもしれないが、ラジオにレギュラー出演するようになってトークが鍛えられたのかもしれない。
平手もちゃんと収録されている。昨夏以降笑顔を見せたのは前作のMVと初期TV出演時のみしか記憶にないが、以降不愛想を貫いていたので、笑顔を見せていたのはラジオ『GIRLS LOCKS!』の放送ブログに載せられる写真のみ。この企画では自撮り映像という形をとっているので時々明らかに第3者(スタッフ)に撮影を任せているように見受けられる部分もあったが極力自撮りという体裁を守っていたのに平手にはそんなルールは通用しない。カワウソを見に行く&周辺観光という内容だが、ケガで片手が使えないというのもあってほぼ最初から明らかに第3者が撮影していて自撮り風ですらない。当初から明らかに撮影者と会話しているが、これでも一応企画の趣旨から極力控えている感じだったが、終盤は最早帯同しているスタッフを隠す気が無くなり、女性1人、男性1人のスタッフが完全に映り込み(イラスト加工で顔は隠している)、完全にスタッフと談笑しながら進行する。平手の笑顔を視聴者に提供するためとはいえ、物凄い特別扱いでここまでしないと機嫌を取れない状態なのか…。他のみんなが「(あだ名)チャンネル」というタイトルにしているので普通なら「てちチャンネル」になるはずが「ひらてチャンネル」と味気なくなっているのもご機嫌取りの一環なのだろうか(ただ作中でスタッフが普通に「てち」と呼んでいて本人も呼ばれて笑顔を見せている)。
けやき坂46 1期生は別企画で、花言葉をテーマにしてメンバー1人1人がリレー形式でミニドラマを演じていくという内容。基本的にしっとりしたモノローグ調の内容だが、齊藤京子だけ画質が異常に悪い4:3映像なのと、井口眞緒だけ作風が全く異なり映像加工連発のハイテンション映像になっているのが謎だった。井口に関しては台詞がほとんど無い上に、少ない喋りが全部ささやき声になっていて明らかにおかしいので収録当日に喉がやられていて声が出せない状態だったと思われる。それで企画を変更したのだろうか。
以下Type-Dのみ
2.バスルームトラベル-Music Video-
曲同様にアイドルっぽいMV。3人ともニコニコとかわいく撮られているシンプルなアイドルMVではあるが、欅坂46においては最早これが貴重という。
3.鈴本美愉、4.長濱ねる、5.渡邉理佐、6.けやき坂46 2期生
人数配分がおかしな事になっていてこちらには3人しか入っていない。今泉に続いて長濱ねるもアイドルらしい1人喋りで成立させられる人だとは思うけど観覧車内での自撮りに帯同しているスタッフもいなくて終始画面が揺れまくりなのはいかんともしがたい…。鈴本美愉は初期の顔芸アクションを見せなくなって久しいが紅白過呼吸三銃士(平手・志田・鈴本)の中でも完全に気絶して倒れ込むのが映し出されていたのが鈴本で、やはり倒れた3人はどこか疲弊(平手は言わずもがな、志田の場合は落ち着かない髪色の変遷)というか以前は無かった闇を感じるのは気のせいか。渡邉理佐はクールなイメージの割に意外と1人にするとちゃんとアイドルの仕事するんだなと思ったけど途中から画質がやべぇ事になってしまう…。と、この自撮り企画、最終的にはやはり無理があったんじゃないかと。クリエイターだと当たり外れが激しくなるが、自撮りの場合少なくとも意味不明なものは当然無くなるが、面白いものも無くなるという…。
けやき坂46 2期生の映像は1期生のものとは全く違い、みんながいる前で自己紹介→2,3人で組んでそれぞれを紹介する詩を書き上げるために組んだ人たち同士で話し合い→完成した詩を書いた人ではなく書かれた人がみんなの前で読み上げる、という成長してから見返すと恥ずかしくなるかもしれないような初々しいメンバーの自主性に任せた自己紹介企画映像。これがけっこう長いので自撮り映像の配分がType-Dには3人だけということになっているようで総収録時間は他と変わらない。
で、このくらいの新人だとオドオドしちゃうかおとなしいのばかりで全然喋れないみたいなのが多く、乃木坂2期生の最初の紹介映像も3期生の最初の個人PVもほぼおとなしい新人というイメージしか最初は持てなかった。この企画は欅坂46に至っては大半のメンバーが今でも同じことやらせたら事故るか、編集に編集を重ねてめっちゃ短くまとめるしかなくなりそうなものだけど、これだけの長尺でもまとめられるくらいみんなちゃんとハキハキ喋るし、会話も進んでいるので驚いた。ひらがな1期生も喋れる子重視っぽかったけど、2期生も必要以上にはガツガツしてこないけどそこそこ積極的でグループとしてうまくやっていける人材、というのを重点的に取ったのだろうか。
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