2018年5月16日
DVDシングル
音楽DVDチャート初登場3位(総合4位) 売上1.5万枚
TOKIO城嶋茂にそっくりの女性演歌歌手、初の単独作品。17年8月のTOKIOシングル「クモ」C/Wに収録されていた島茂子とザ・ソイラテズによる「女の坂道」に続く2作目となるが今作にはザ・ソイラテズは最初から不参加。
初回盤はDVDのみで、MVと特典映像(ミュージックビデオ撮影風景、カラオケビデオ、「女の坂道」発売記念リサイタルダイジェスト)を収録。
通常盤はDVDにMVとメイキング、2曲(+カラオケ2曲)を収録したCDが付属する。通常盤もあくまで「DVD+CD」という扱いのため、シングルCDとしては扱われず、DVDシングル、チャートにおいてはシングルDVDチャートは無いので普通にDVDチャート扱いとなっている。
発売前に山口メンバー事件により、TOKIOから山口メンバーが脱退する事態となったが、今作はTOKIOではなかったこと、ザ・ソイラテズも最初から参加せずに島茂子の単独作品だったことから発売中止や延期に見舞われる事にはならずに普通に発売された…。
…はずだったが、発売前々日になって初回盤の発売中止(延期)が突如発表された。初回盤のみに収録されている特典映像に山口メンバーの映り込みが確認されたという理由で、削除した後、改めて発売するとされた。通常盤は発売されたが、初回盤自体もそもそも中止発表がフラゲ日店着のための出荷とほぼ同時期だったため予約注文分など非公式ながらも受け取った購入者がけっこういた模様(通販の場合もう出荷してしまったのでそのまま戻してくれという指示が出たとかなんとかでAmazon辺りはその指示も無く普通に受け取れたとかなんとか)。
初回盤は7月4日に改めて再発売された。
DVD
1.「戯言」ミュージックビデオ
フル編成(バンド+ストリングス)のライブステージ映像をメインに茂子さんの過去の恋模様が描かれるという昭和な世界観を描いた内容。ゆず「恋の歌謡日」といい女装すると何故かこういう昭和な世界観を作りこみたくなるのだろうか。一瞬だけ観客の1人としてミタゾノさんが登場するという遊び心や、過去の恋愛相手の正体、曲終了後のオチのつけ方がいつものTOKIOのMVと同じといった小ネタも面白い。
ただ謎なのが茂子さんに声援を送る熱狂的なファンが全員中高年のおばさんである点。うちわを振っている姿は昭和の世界観というより今なお変わらぬジャニーズファンの世界。そもそも女性設定の茂子さんに女性ファンしかいないというのは、スタッフがこの構図、すなわちジャニーズのファンしか知らないせいでこうなったのだろうか。なんかそこんとこだけズレてるのか、ズレを狙ったギャグなのかビミョーすぎて良く分からなかった。
通常盤のみ
2.「戯言」写真撮影風景
ジャケット撮影など「写真」の撮影風景のみに密着したメイキング映像。何故に写真なのかといえば初回盤の方にMVメイキングを入れたため。本来こんなのは一緒にするものだと思うけど、この辺りがコンテンツを分割して利を得るジャニーズ商法ということだろう。正直そんなに面白いものではないく1度見れば…という感じ。
通常盤のみCD
1.戯言
作詞:島茂子、作曲:Kaoru、編曲:Chang-crane、Dr.NO
松岡主演ドラマ『家政夫のミタゾノ』主題歌。作曲はKaoruなる謎の人物の提供だが(後述)、作詞は自身で担当。幸か不幸かザ・ソイラテズ(TOKIO)が不参加だった事で発売中止という最悪の事態は回避されたというある意味奇跡の1曲。サウンド自体はバンドアレンジなので正直前作同様にザ・ソイラテズによる演奏でも何の問題も無かったと思われるが、Kaoru名義含めてミタゾノとの関係からザ・ソイラテズとして演奏メンバーに松岡が入ってしまうとややこしいし忙しない…という事で最初からソロになったのかもしれない。
楽曲自体は意外とキャッチーな歌謡ポップ。基本的には昭和歌謡っぽい雰囲気だが、「女の坂道」よりももう少しポップな感じで聞きやすい。また前作のようにあからさまに笑わせに来ているような台詞を入れたりする遊び心を控え、あくまで楽曲として全力でやりきる方向で勝負しているので、全体的に島茂子という世界観を前作を踏み台にしてブラッシュアップさせたような感じだろうか。また見たいとはそんなに思わないが、ここ最近のTOKIOはほぼ全面的に長瀬ボーカルオンリーで進んでいて、他メンバーのボーカルを生かした曲が無かったので、派生企画としてはありかなと思う。
★★★☆☆
2.菖ごころ
作詞:Kaoru、作曲:島茂子、編曲:Chang-crane
通常盤のみで聞ける新曲。こちらは島茂子が作曲しているが、今度は作詞をKaoruが担当。外部作家ではなく、作詞と作曲を入れ替えての共作という事でここまで来るとあれ…?という感じになってくるが、Kaoru=三田園薫(ミタゾノの本名)=松岡昌宏、という事だと思われる。アレンジのChang-craneやDr.NOが誰なのかは不明だが、匿名ネームっぽいのでこれも誰かの変名か…?ジャニーズはこういう記号みたいな作家も多用するから良く分からん…。少なくとも城島・松岡共に単独、もしくは2人揃って編曲まではあまりやらない印象だが…(2人ともアレンジャーとの共同名義で編曲に名前が入ったことは一応あるが、長瀬、国分に比べると少ない)。
こちらはシンプルな歌謡バラード。ピアノメインにしつつ、琴の音色が和風モードを醸し出していて風情が漂う。
★★★☆☆
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