2017年12月6日
Type-A,B,C,NGT48盤
初登場2位 売上20.2万枚
3曲目が異なる4種発売。
A,B,CはDVD付属。
NGT48盤は通常盤でCDのみ。forTUNE musicでの個別握手券にも使用されている。
今回も配信限定ではSpecial Editionとして全曲まとめたバージョンが用意された。
10月末で大滝友梨亜が卒業したが、Type-Aの個人PV、Type-CのC/W「ナニカガイル」とそのMVには参加しており、最終参加作となった。
また来春の卒業を発表している北原里英も卒業までに新作が無ければ最終参加作となる見込み。
1.世界はどこまで青空なのか?
デビュー前にTeam NⅢと研究生に振り分けられ、Team NⅢメンバーのみが「青春時計」に参加していたが、今作では研究生からも選抜されている。
48よりも乃木坂みたいなタイトルとジャケットだが曲自体は疾走感のある爽快なロック寄りのポップナンバー。これは今のところ48にも46にもない雰囲気かもしれない。前作とも違うし。しかしこれは絶妙なところを突いてきた感じで、率直に耳に残る名曲。2作連続で方向性は違うが、今年の48系列独走でNo1,2をかっさらってくるとは思わなかった。
★★★★★
2.僕の涙は流れない
表記は無いが「SNS選抜」とされており、SHOWROOM配信やインスタの更新を頑張っている面々を集めた模様。SNS以外にあまり共通点が無いためか、シリアス系のダンスナンバーという特徴のあまりない量産型C/Wナンバー。
★★★☆☆
Type-Aのみ
3.大人になる前に
表記は無いが「リアル学生選抜」とされており、文字通り現役の高校生メンバー以下を集めた模様。最年少の小熊倫実のみが中3で後は高校生のようだ。純朴な感じのほのぼのとしたアイドルポップナンバー。
★★★☆☆
Type-Bのみ
3.抱いてやっちゃ桜木町
「中井りかとロス・インディオス」名義で前作センターの中井りかの実質ソロ曲に外部からロス・インディオスがコーラス参加している楽曲。ロス・インディオスというのは60年代から活躍しているラテンバンドだがムード歌謡のコーラスグループとしての側面もあり、今作ではムード歌謡コーラスグループとして参加している模様。MV見ても思いっきり高齢のおじいちゃんだが、66~79歳らしいので納得。
基本的に中井りかのキャラクターを生かしたムード歌謡曲になっていてドSっぷりが炸裂。ロス・インディオスは完全にしもべのバックコーラス隊みたいな扱いで正直こんなん作者か適当なスタッフにコーラスさせても問題なさそうなのに、わざわざベテランのムード歌謡グループを呼んでやってもらうところが無駄に豪華…。
なお桜木町というのはゆずの曲にも出てきたあの横浜の桜木町ではなく、中井りかの出身である富山県の富山市にある桜木町である。どっちにも馴染みがないので、作中で富山の方言が使われていてもイマイチピンと来ないところではある。
★★★☆☆
Type-Cのみ
3.ナニカガイル
全員歌唱曲。大滝友梨亜が既に卒業しているが、今作を最終参加作品としている。センターは本間日陽で冒頭のささやき声も担当している模様。48系C/Wで量産されているような明るいアイドルポップナンバー。
★★★☆☆
通常盤のみ
3.ぎこちない通学電車
表記は無いが「ふるさとチーム」とされている。地元新潟県、東北地方、関東地方、東海地方、関西地方、九州地方などエリアごとの代表者を集めたという形になっている模様。そんなわけで別に田舎っぽいわけでもない都市圏の人が思う”ふるさと”感も特にないさわやかなアイドルポップナンバー。
★★★☆☆
DVD
1.世界はどこまで青空なのか? MUSIC VIDEO
今回も地元新潟でのロケ。アイドルを目指して奮闘する荻野を中心とした内容になっていて1人目立ちまくり。荻野に触発されてメンバーも動き出すという展開のため終盤までは荻野のソロダンスシーンもかなり長い。それでも随所で他のメンバーを映し出しているので、曲と同時にMVが終わればギリギリでこれはありだと思った。おぎゆかは応援したくなる雰囲気のある子だし。
しかし曲終了後にはまだMVが続き、冒頭の丘の上で穏やかに語る荻野と別の場所で泣きながら訴える荻野が同じセリフ(言い回し一部異なる)を交互に言うという謎演出。ここでアイドルへの決意を語る単独ソロカットが延々続く。総選挙の際にクローズアップされたようにAKB48のオーディションに落ち続けやっと引っかかったら仮研究生で落とされ、バイトAKB48企画などを経てNGT48発足時にドラフト企画で北原と柏木に指名されてようやく本格的なアイドルデビューへこぎつけたという苦労人だけにそういった覚悟を組み込みたかったのは分かるが…重い。人間じゃなくていい、アイドルに生まれてきたとかJ-POPトップ10ヒット史の中では直太朗以来(『生きとし生ける物へ』)となるであろう人間否定宣言まで飛び出すのはやりすぎ。覚悟としてそれだけ本気だというのを見せたかったにしてもこの演出はかなりの悪手だ。しかもエンドロールも荻野のアカペラソロ。
爽やかで勢いのある曲がすっかり激重になってしまったんだけどどうしてくれる…。荻野自身は非常に明るくふるまうキャラクターなのでこういう重く捉えられれてしまうような演出やあまりに1人目立ちしすぎる作りだと印象がマイナスになるのでは。
以下Type-Aのみ
2.大人になる前に MUSIC VIDEO
センターは小熊倫実。キャッチフレーズのつぐつぐポーズを全面的に大フューチャーした内容となっており、ダンスにつぐつぐポーズが取り入れらられているほか、つぐつぐポーズに瞬間移動能力が付与されてメンバーとともに不思議体験をするというファンタジックな内容。相変わらずの田舎風景の連発も地元っぽさ抜群。センターといっても単に1番前にいるだけとか、ドラマ仕立ての場合に主演とかはあるが、ここまで本人のキャッチフレーズを全面的に押し出したものは珍しく、NGT48の特色はそこにあるのかもしれない。
<個人映像>
3.大滝友梨亜、4.荻野由佳、5.小熊倫実、6.柏木由紀、7.加藤美南、8.角ゆりあ、9.北原里英、10.日下部愛菜
こちらでも既に卒業している大滝友梨亜が最後の参加作品として普通に作ってもらえている。辞めるなら即不参加という乃木坂46に比べると前作でも発売前に卒業していた水澤彩佳を曲にも個人映像にも参加させていたりと、スタッフ側がメンバーを手厚く扱っている印象がある。前作同様にクリエイター系が多いものの極端にアートなのは無いのでそこそこ見やすい。
以下Type-Bのみ
2.抱いてやっちゃ桜木町 MUSIC VIDEO
富山ロケで桜木町を舞台に、ロス・インディオスの女性ボーカルオーディションに挑む中井りかという内容。しかしオーディションで特に何かあるというわけではなく、他が熟女ばかりだったので若さ全開で全員をうならせた中井りかがあっさり合格になったらしく2番以降は普通にメンバーになっている…しかもロス・インディオスがバックコーラスになっているという女王様っぷりが地味に面白い。なんだかんだ20歳になって大人っぽさも感じる。
<個人映像>
3.佐藤杏樹、4.菅原りこ、5.清司麗菜、6.高倉萌香、7.太野彩香、8.髙橋真生、9.中井りか、10.中村歩加
中井りかのこれはMV撮影で富山行ったついでに撮ってきました感が全開だな…。中村歩加はアイドルというより絶妙な彼女感を醸し出していて雰囲気が独特だなと思った。
以下Type-Cのみ
3.ナニカガイル MUSIC VIDEO
地元ロケが多いNGT48の中では珍しいスタジオでの完全1セットシチュエーションで少し味気ないが、メンバー全員の名前表示がされて全員がピックアップされるのが最大のポイント。1人1人をなるべく大事にしたいという意向を支配人も語っていたがそういった姿勢が良く出たMVだと思う。難点はコマ送りか停止前提かのようにメンバー表示が消えるのが早すぎることだろうか。普通に見る場合は映し出された一瞬で情報処理しないといけないので全く気を抜けない。
<個人映像>
3.奈良未遥、4.西潟茉莉奈、5.西村菜那子、6.長谷川玲奈、7.本間日陽、8.宮島亜弥、9.山口真帆、10.村雲颯香、11.山田野絵
最後の山田野絵だけCGバリバリ連発のSF壮大アクション(低予算なのでCGが一昔以上前のCGに見える程度)なのがインパクトだった。
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