2018年8月15日
Type-A,B,C,D,通常盤
初登場1位 売上101.8万枚
初登場3位 売上7.9万DL
前作リリース直後から自身のソロラジオと映画撮影以外の一切の欅坂46のグループ活動から何の説明も無く姿を消していた平手友梨奈は何の説明も無くしれっと復帰。
クロスフェードするように昨年一時活動休止して復帰していた今泉佑唯はグループ活動に再び姿を見せなくなり、今作を最後に卒業すると発表。今作が最終参加作となるが既にグループ活動は行えない状態で、ライブは全休状態、表題曲やC/Wにも不参加で通常盤のみC/Wのソロ曲「日が昇るまで」とType-Aの特典映像「今泉佑唯×齊藤京子」のみの限定的な参加となる。ソロでの写真集販促活動、ドラマ出演はニッコニコでこなしている事から本当に欅坂46でのグループ活動を行うのに支障が生じていたと思われる。
また発売からしばらくした9月22日夜に突如、米谷奈々未がブログで卒業を発表。学業専念のためとして、年内で活動を終了、参加作としては今作が最終参加作となる事が明らかになった。
原田葵は学業専念のため5月より活動休止となり、全面不参加。
志田愛佳は前作以降体調不良での休養が目立っていたが4月に文春砲を喰らったのが追い打ちとなったかのように正式に体調不良による休業を発表し、全面不参加。
けやき坂46の影山優佳も学業専念のため活動休止となり、「ハッピーオーラ」及び特典映像に不参加。
1.アンビバレント
早口であまりメロディアスではないサビなど「不協和音」をベースにしたこれまでの険しい路線の集大成のような印象の1曲。「不協和音」は聞いて感じる以上に平手始めメンバーの精神と肉体に過大な負荷をかけるらしいので、それをマイルドにして永年安定してライブやTVで披露できるようにしたみたいな感じも。人間関係の煩わしさ、面倒さをまくしたてながらも1人では生きていけないという相反する感情もたぶんこれが今の平手の心情なんだろうなぁと大多数が思うような内容だ。ここで区切りになるならいいけど、いつまでもこんな調子だとどうなんだろう…。
★★★☆☆
2.Student Dance
大人への反抗イメージをストレートに打ち出した激しめの楽曲。48・46系列でもかなり珍しい激しさだと思う。日本語+英語のチャンポン感がちょっと80年代チックというか還暦越えの秋元康が10代の大人への反抗心を代弁しようと頑張った感じがしてきてちょっとカワイイ気もする。あと毎回そうだけど、英字表記とカタカナ表記は表現上どこで差をつけているんだろう。この曲に関しては英語が多用されているが、英字にしている部分とカタカナにしている部分が混在しているので、日英ちゃんぽん+英カナちゃんぽんという歌詞の字面がなんか騒がしい。
★★☆☆☆
Type-Aのみ
3.I’m out
3曲の中では1番曲調はマイルドだが歌詞は強い大人への反抗心が漲っていてこれまた明るさ皆無のカッコいい系統の楽曲。今回3曲全部大人への反抗心路線になっててType-Aの容赦ない逃げ場の無さが過去最高級。ちょっとこの路線に熱狂して支持できるような季節はとうに過ぎ去ってしまっているのでいかんともしがたい。反抗期はとっとと終えた方が良い、というのは季節を過ぎて思う持論だけど、ちょっと反抗期長くないかな。
★★★☆☆
Type-Bのみ
3.ハッピーオーラ/けやき坂46
独立してのアルバム発売からまたしてもC/W枠に。キャッチコピーになっているハッピーオーラをそのままタイトルにした文字通りハッピーなオーラに満ちた明るい楽曲。漢字さんの他の曲に全くハッピーな感じが無いので相対的に今作のハッピーオーラの強さが物凄い事になっているが、それを狙ったのだろうか。単独でリリースされたり、他にも明るい曲がたくさんある中で聞いたらそんなでもなかったかもしれないけど、今作におけるオーラの強さは半端ない。あとサビのイェ~イイェ!を聞くたびにGIRL NEXT DOORの「Infinity」がよぎっていく。
★★★★☆
Type-Cのみ
3.302号室
今泉が離脱したため小林に変わって土生を召還してのゆいちゃんずの代わりではない、という全く新たな2人組ユニット。方向性もゆいちゃんずのアコースティック/フォーク路線とは異なる。モータウン調のウキウキなリズムなのに全く明るくない機械的な打ち込みサウンドや終始おとなしくて無機質なボーカルとメロディーなどアンバランスさが不思議な雰囲気を醸し出す。なんなんだろうかこの感情を感じさせない雰囲気は。
★★★☆☆
Type-Dのみ
3.音楽室に片想い
前作の「バスルームトラベル」に続く楽曲。3人とも声が細いのでその線の細さを生かしたカワイイ感じの楽曲。アイドルらしい明るさとはまた少し違うし、多分この3人の声では王道のアイドルポップにはどうしたってならないとは思うんだけど、いずれにしても今回はゆいちゃんずも無いので漢字さんで唯一ほわんとした気分になる1曲。
★★★☆☆
通常盤のみ
3.日が昇るまで
今作唯一の参加で最終参加楽曲。アルバムの「夏の花は向日葵だけじゃない」、前々作の「再生する細胞」に続いての3曲目のソロ曲。グループで居場所を失い旅立っていく今泉のこの先への思いになんとなく寄り添わせたような楽曲…なんだろうか。曲自体は普通のバラード。結局ソロナンバー全部似たようなバラード系だったのでもう少し本人のキャラクターを生かしたバラード以外の曲も聞いてみたかった。ソロでしっかり歌えるメンバーだけに卒業後の歌手活動にこそ期待したいが難しいかなぁ…。
★★★☆☆
DVD
1.アンビバレント-Music video-
曲そのものよりもいつもの感の漂うMV。通常であればこんなに表に出てこない振付師まで一緒に過剰に持ち上げた結果振付師とも離れられなくなってしまい、そうなると次はもっと凄いの、次はもっと凄いの…とただ肥大化していく一方になるのは必然だったかなとは改めて思うけど…。1人先行する平手、変なポーズで折り重なる組体操芸を繰り広げる集団(残り全員)、初見だと何か凄ぇ…と息を飲んでいたかもしれない激しいダンスも、またバタバタしているようにしか見えなくなってしまった。この感性の鈍りはトシか…。
逆に圧倒的に変わらぬこれぞ欅坂46な絶対的な雰囲気を確立しているという事でもあるけど、「不協和音」期で休業の形で1度グループを離れた今泉が戻ってきてもついていけなくなって、結局今作には参加できずに卒業するという選択肢を取らざるを得なかったのもまた納得してしまった。1度ここに入りきれない・混ざり切れないと感じてしまったら2度とついていけなくなりそうなそういう鉄壁さも感じる。
以下Type-Aのみ
2.Student Dance-Music video-
円形ステージが回転しながらメンバーが何か色々やっているという良く分からない映像。この映像に関してはアーティスト病とでも形容すればいいのか。良く分からないけどアートでカッコいい感じというか。
今作では間奏の水しぶきダンス時に平手がソロダンス踊っていたりはするものの、それ以外では誰が中心にもならずに、集団がそのまま集団として機能しているのが特徴的。誰も目立たないので結局メンバーを個別に知らないと誰が出ているのかさっぱり分からない事になるが、平手がいる曲のMVでここまで平手の1トップ感が無いのはかなり珍しいというかほとんど初めてみたいな感じも。
3.石森虹花×松田好花、4.今泉佑唯×齊藤京子、5.尾関梨香×丹生明里、6.長沢菜々香×富田鈴花、7.渡辺梨加×井口眞緒
前作の自撮りTVを今度は漢字とひらがなのペアで行ったもの。既に漢字とひらがなは別々にライブを行っており、冠番組も4月から別々になり、唯一共演するライブとなった7月の欅共和国でもひらがなは3曲しか出番を与えられなかったそうで、基本的に共演する機会が無い。欅坂46のCD売上(握手売上)をひらがなの動員力でブーストかける…みたいな実態なのでメンバーがプライベートで交流を深めない限り、ほとんど会うことが無い状態のようだ。一部メンバー同士は個別に交流して仲が良いようだけどペア全員が仲がいいわけでもなく、正直にほとんど話したことないと語るペアも…。
そんなわけで珍しい漢字とひらがなの交流が見れる。今泉佑唯×齊藤京子は2人とも普通に仲がいいらしいのでその仲の良さと卒業を感じさせない今泉の昔と変わらないニコニコ笑顔に妙な安心感があった。
以下Type-Bのみ
2.ハッピーオーラ-Music video-
活力を失っている疲れ切ったオフィスにメンバーが登場してハッピーオーラを振りまき社員たちが笑顔を取り戻すという活動理念に沿ったようなハッピーなオーラ溢れる映像。アルバムの表題曲こっちにした方が違いが鮮明だった気がしなくもない。
3.上村莉菜×潮紗理菜、4.小林由依×濱岸ひより、5.長濱ねる×小坂菜緒、6.守屋茜×宮田愛萌、7.米谷奈々未×佐々木美玲
前日の握手会の影響で宮田愛萌の声が出なくなってしまっていてささやき声での会話になっているのが惜しい…。あと他が大体ほとんど初めて会話しますみたいな勢いでかしこまっている中で米谷と佐々木だけ思いっきりタメ口で親しげなのが印象的。米さん、まさかのこれが最後となってしまったが、貴重なナチュラルに明るくて普通に番組で喋れる子が今泉に続けていなくなってしまうとは残念。
以下Type-Cのみ
2.302号室-Music video-
古民家みたいな家の中でほぼ無表情の2人を縦横無尽に飛び回るカメラが捉えるという若干シュールな映像。まあ蚊かハエ目線だろうなと思ったら案の定なオチ。まあ今回ほとんど笑顔が無いのもあるけど、まだちょっとどうなるか分からないユニットかなと。
3.小池美波×高瀬愛奈、4.齋藤冬優花×東村芽依、5.佐藤詩織×金村美玖、6.菅井友香×佐々木久美、7.渡邉理佐×渡邉美穂
渡邉理佐って前回もそうだったけど、なんだかそっけなさそうに見えてこういう時はきちんとアイドルの仕事するよなぁ…。
以下Type-Dのみ
2.音楽室に片想い-Music video-
ゆいちゃんずが無くなったため、漢字欅でアイドル全開でかわいらしい今作唯一の映像。前作に続いてという感じではあるけど、連投という事は好評だったのだろうか。普段の冠番組だと変な動きするネタキャラ扱いされがちな尾関を普通にアイドルかわいく撮っているというのが貴重。最初期から個人PVがバラエティ路線だったのであまりアイドルっぽいところが見られなかったけど、アイドル全開の尾関っていうのは一連のイメージとまた違って新鮮だ。
3.織田奈那×河田陽菜、4.鈴本美愉×高本彩花、5.土生瑞穂×加藤史帆、6.平手友梨奈×柿崎芽実
冠番組では初期に見せていたオーバーリアクションな顔芸もなくなりただひたすらローテンションになっている鈴本が普通ににこやかでテンションが高いのが驚き。ただし驚く場面が多いのにかつてナチュラルにやっていた顔芸はほとんどしなくなっている。顔芸を特集までされてイジられたのがよほど嫌だったのか、単に精神的に成長したのか…。
ラストの平手と柿崎は前作の平手の自撮り同様にまたしても特別扱いで何故かまたしてもスタッフ同行が明示される(今作唯一)。平手と柿崎は元から仲がいいので自然体な会話が見られるが、平手が自由すぎてフレームアウトしまくる。また何故か平手の態度が終始彼氏風で対する柿崎の平手へのくっつき方とか腕の組み方とか完全に彼女感全開になっているという友人同士というより彼氏平手くんと彼女芽実ちゃんみたいな2人の関係性がとっても不思議。
最後の食事シーンでは男性スタッフと平手が終始タメ口で会話して盛り上がっていて、女性スタッフ(右奥)と柿崎(右)はほとんど会話に参加せずに時々反応しているだけ。柿崎とこのスタッフには普通にアイドルとマネージャーという普通の距離がある感じ。男性スタッフとタメ口で親し気に長らくメディアの前で見せていないようなフランクな態度を見せるというのもあまりに特例すぎる展開だが、この男女スタッフは平手のメンタルトレーナー?。この男女スタッフのコンビが平手の世話役として専属で全仕事に張り付いているとか?ますます平手がどういう人なのか分からなくなってきた…。
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