2021年3月20日
配信限定
初登場6位 売上1.2万DL
2018年7月のBank Band with Salyu名義での「MESSAGE-メッセージ-」以来となる新曲(その前の2016年の「こだま、ことだま。」はよく聞いていたが、これは知らない間に出ていたので正直さっき知ったばかりで未聴)。
2021年3月11日放送のTBS『音楽の日』の後半はBank Band特集状態となり、様々なゲストボーカルが参加(ただし櫻井は参加せず)、その締めとして本邦初公開となる新曲として今作が披露された(この曲の披露時にようやく櫻井が登場)、櫻井とMISIAのデュエットとなっている。
forgive
作詞は櫻井和寿、作編曲は小林武史という事で小林武史が作曲まで担当。さすがに全盛期のキレは無いが、00年代以降のピアノストリングスこってりスタイルからはさすがに脱している印象。豪華なコラボに見合った十分な良曲だと思う。冒頭はいきなりエンヤコラとかコーラス始まって鬼ごっこみたいなくだりで伝統文化的な厳かな雰囲気だが、それ以降は得意のピアノバラード的展開を経てサビで一気にストレートなポップソングといった装いに変わる3段変形というか3曲合体したみたいな1曲。かなり色々な展開を見せる曲だが、震災から10年で終わりなきインフォデミック新コロ直下という時代背景が影響しているとなればまあ一筋縄ではいかずこんなに複雑にもなるか。
やはりサビ頭のフレーズ(1番だと”爪先立ちして”と”金網を越えて”のところ)がGOING UNDER GROUNDの06年『TUTTI』収録曲「パスポート」のサビ頭と同じに聞こえるのは気になる。しかも2番2回目のこの部分の歌詞は”花びらが舞った”、「パスポート」の歌詞は”花咲く街で”と”花びらのように”なのでまずます一致感が…。Bank BandはGOING UNDER GROUNDの「ハートビート」をカバーしたことがあり、2010年にはGOING UNDER GROUNDがap bank fesに出演。「パスポート」は披露していなかったが、最近の曲はともかく06年当時ならまだそこそこ期待の若手バンド枠にいた頃なので小林武史も櫻井和寿もアルバムチェックくらいはして「パスポート」も聞いていてもおかしくない。櫻井氏がわざわざ花びらの歌詞を充てたのは無意識にしてもこのメロディーであれば頭に残っていて思わず出てしまったからなのでは…。
それにしても大々的にTV特番で披露して、豪華コラボだというのに全くヒットしている気配が無いのは一体…。O社配信チャート初登場6位→23位→30位圏外、ストリーミングは最初から30位圏外。みんな大好き絶対正義ビルボード様では総合88位→100位圏外、DLチャートかろうじて8位→26位→54位と散々である。これ正直ほとんど聞かれてなこの手のCD全盛時代の人たちは配信限定とか変に気取ってアナログとかやるとどんどん逃げられてしまい、愚直にCD出すのが1番利益生み出せる状態が最後まで続くんじゃないかな。
★★★★☆
視聴30秒のうち15秒付近が該当のサビ。また先日行われたアルバム発売15周年ライブでの最新映像もある。
リード曲かつGOINGの人気絶頂期でもあった事もあり、正直同じサビ頭の曲なら「パスポート」の方が名曲なのではないかとはどうしても思ってしまう。
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