18年3月14日
Type-A,B,C,D,E
初登場1位 売上117.2万枚
「国境のない時代(坂道AKB)」のみ2018年3月28日配信解禁
初登場26位 売上0.5万DL
一般発売A~Eの5種と劇場盤の合計6種。A~Eは初回盤、通常盤でジャケ写と特典(初回はイベント参加券、通常は生写真)が異なるがCD/DVDの内容は同じ。このため11種のジャケットが存在する。
今作では姉妹グループ及び坂道AKB名義の楽曲がC/Wになっているため、AKB48名義は表題曲のみだがこれも表記上は「All Stars」となっている。唯一「Position」のみが「AKB48若手選抜」名義となっていてAKB48の名義が残されている状態。
C/W2曲目はA~C、劇場盤が「ペダルと車輪と来た道と/STU48」、D,Eが「Position/AKB48若手選抜」となり、3曲目は全種異なる。
DVDの内容は各CDと同じ曲目のMV。
CD/DVD共通
1.ジャーバージャ
センターは岡田奈々。イントロの瞬間からオリオリオリオーヤリヤリヤリヤー♪と歌い出しそうなWON’T BE LONGな感じの楽曲。予想外の方向性で来たがこれはこれで新鮮でいいと思う。真面目な印象の岡田奈々をセンターにしてこのユルめのノリをやるのはなんか合ってない感じはするけど、センターも毎回変わるし、常時オールスター状態の歌唱メンバーにこれといったグループ特有の色も最早無いから誰でもいいのか(おい)。
MVはカラフルでとにかくワイワイやっている感じ。文化祭の準備っぽいシーンもあるけど、なんか海岸沿いとかやたら遠方っぽいメンバー群もいたりしていてメインのパレードみたいなノリからはかけ離れているし、実際選抜メンバーも各グループからのオールスターなのでバラバラではあるんだけど何も映像でまで最早グループの統率感皆無なバラバラな感じを出さなくても。
★★★★☆
A,B,C,劇場盤のみ
2.ペダルと車輪と来た道と(STU48)
比較的ゆったりした曲が多かったが、今作は若手らしいフレッシュ感のあるロック調のアップナンバー。今作の他グループ名義の曲がどれも似たり寄ったりで固まっている中で収録位置といい明らかにSTU48だけ力の入れ具合が違う。
MVは相変わらずロケ主体、青空全開で青&白い衣装や背景がひたすら眩しい。とりあえず今1番売り出したいグループである事が即座に分かるような勢いを感じさせる内容。
★★★☆☆
D,Eのみ
2.Position(AKB48若手選抜)
純AKB48メンバーのみの楽曲。時折やっている若手選抜だが、さすがにメンツが入れ替わってきていてかつての若手常連だった人たちがだいぶ退き、以前からいるのは向井地美音くらいになった。小嶋真子や加藤玲奈など選抜にも一応入っている人たちは20歳も越えてきて若手の枠から外れるようになったようだ。
若手で新しい時代を切り開いていこうとするシリアスなダンスナンバー。今作のC/Wの中では一線を画す気合の入った良作。というか正直若手の中でもAKB48に対するあきらめと停滞感はだいぶ蔓延していると思われ、その状況の中で希望を持たせようとしている曲、といった印象も。
MVも若手のテンプレパターンみたいな学校設定ではなくて青空主体なのが新鮮。向井地美音センターだけど、それ以外の若手のメンツが一気にいなくなったのでなんだか知らない人ばかりになった。
★★★★☆
Type-Aのみ
3.愛の喪明け(SKE48)
作編曲がシライシ紗トリで、いかにもそれらしい軽快なポップナンバー。ただブラス音でだいぶ味付けしているのでやや濃い目の雰囲気。喪明けとなっているが好きな人が死んだわけではなく、単に別れただけで喪明けは誇張しすぎじゃないだろうか。他の単語が全部英字表記なのにサビ途中のオエオエオだけ“オーウェーオーウェーオー”と1サビ6回もダサい字面で出てくるのは何とかならなかったのか。ていうかなんでオエオエオ表記じゃないんだ、猿岩石で21年前にオエオエオやってるからか、なんでオーウェーオーウェーオーとか無駄にこだわっているんだ。
MVは全員大人っぽく夜の世界っぽい雰囲気。大人っぽいっていうか元から老け顔だった松井の珠理奈さんがなんかもう卒業時の小嶋陽菜よりもアラサーっぽさ出ちゃってる気がするんだけど、向こう20年くらい年齢不詳のまま容姿が変わらなさそう。
★★★☆☆
Type-Bのみ
3.下手を打つ(NMB48)
“オーウェーオーウェーオー”を聞いた後に、今度はOh表記のオーオーパートが出てきて曲調も全体に何だか「愛の喪明け」の亜流みたいな感じで正直あまり区別がつかない。
MVはセンターの城恵理子が母(祖母?)が亡くなって飲み屋を辞めてしまった父(祖父?)に代わって奮闘して店の味を再現してメンバーも協力して店を再開させ、父(祖父?)も復活するという昭和の雰囲気のベタな人情ストーリーが展開。センターが見かけない人だったので意外性はあった(初期に最年少に近いくらい若手メンバーで辞めて戻ってきた人として名前は把握していたが顔の印象が無かった)。
★★★☆☆
Type-Cのみ
3.ぶっ倒れるまで(HKT48)
なんとこの曲も冒頭からOh… Oh…。なんなんだ今作、ウォウウォウ言ってばかりじゃないか…。いくらなんでも適当に曲割り振りすぎじゃないか。アップテンポで勢いがあるがサビが低音早口で詰め込んでいるので全くメロディーが印象に残らず、ウォウウォウが1番インパクトポイントなので印象かぶりが著しい。
MVはケバケバしい極彩色仕様でなんかメンバーが数名ずつでヤケクソ気味にいろいろやっている慌ただしい内容。メインメンバーの兒玉が休業になってしまったとはいえ宮脇・指原センター(特に初期は1歩引いた位置にいた指原がこの期に及んで)っていうのに何だか今更感…。
★★★☆☆
Type-Dのみ
3.友達でいましょう(NGT48)
ようやく歌詞カードにウォウウォウ表記が無いので安心していたら冒頭で歌詞に無いのにウォウウォウ歌い始めて吹いた。もうこれ絶対わざとやってるだろ…。一応他の曲よりは区別がつく抑えめのアレンジだが全体に地味なノリでどうにもパッとしない。「Maxとき315号」とか「みどりと森の運動公園」に比べると明らかに今回はあまり力を入れてもらってないような薄味な1曲。
MVはロケ&ダンスシーンで今年はさすがに雪景色は出てこないし、1年でだいぶ大人っぽくなった感じ。高倉萌香の単独センターもNGT48単独作品では無かったのでAKB48のシングルにて1年ぶりか。
★★★☆☆
Type-Eのみ
3.国境のない時代(坂道AKB)
乃木坂、欅坂、今回はけやき坂も参加した全グループ混合の昨年の「誰のことを一番 愛してる?」に続く第2弾。前回センターだったら平手が不参加。20歳越えもちょこちょこいるものの基本的には若手で構成しているのは共通しているがメンバーもちょいちょい入れ替わっていて乃木坂からは3期生の参加が増えた。ここでも外された小嶋真子は完全に若手扱いから外されてしまったのだろうか。
センターは長濱ねるだが、険しい路線で欅坂46のメンタルがヤバい事になったせいか、マイルドに抑えたような曲調、国境を越えて同じ時代を生きている者同士みんな仲間だと主張する歌詞といい、特に欅坂46のやってきた不協和音路線と真逆じゃないかこれ…。今作の中ではやはり1番気合の入った楽曲にはなっているが…良くも悪くも反抗という強烈なギミックが無いとするっと流れてしまう。どうせならもっと平和な曲調にすればいいのに、欅坂46パブリックイメージを表層だけでも残そうとしたかのようなシリアスっぷりが、別の意味で不協和音になっちゃっててパッとしない。
MVは黒&ダンス主体の内容で昨年を踏襲した感じではあるけど、昨年の切り替え早すぎて平手しか印象に残らない点は改善し、センター長濱ねるだけでなく、みんなが適度に判別できるくらいには映るようになった。
★★★☆☆
コメント