Secret Night~It’s My Treat~[WANDS 第5期ver.]/WANDS

2020年9月19日
先行配信

10月28日のアルバム『BURN THE SECRET』からの先行配信という扱い。
「CDTVサタデー」エンディングテーマとして9月5日からOAされていた。

なお95年当時の原曲も当時の「CDTV」タイアップ(OP)だった。

Secret Night~It’s My Treat~[WANDS 第5期ver.]

アルバムからの先行配信なのでスルーするつもりだったんだけどシングルをまとめているCD-Rの容量合わせ(あと1曲でちょうどよかった)でDL。これまでのセルフカバー同様に原曲アレンジを尊重しているアレンジだが、これまでと違うのは今作は後期に通じるロック志向の強い楽曲で、原曲はシングルでは初の生音バンドサウンドになっていたという点。今作は原曲よりやや軽めの仕上がりにはなっているが、それでもきちんと一定以上の重さやダークさはある。というか上原ボーカルの洗練度が増していて出すたびにWANDS感が増していくのが地味に凄い。

原曲の頃はロック志向の強まりと同時に当時の木村氏の窓際化も著しく、分厚いギターベースドラムに埋もれてキーボードどこにいるの?という曲も増えたが、今作では原曲ではマジでどこにいるのか分からなかったサビ以外の部分で左チャンネルで割と自由にエレピのような音色が動き回っているのが聞こえ(サビ直前に左チャンネルからもエレキギターが入ってくるので一気に埋もれる)、改めて原曲に向かい合った木村氏の原曲のイメージは損なわないが自身の存在も主張するという性格(?)が出ていたのは面白い。

しかし当時は栗林誠一郎の原曲粘「It’s My Treat」を上杉がカバーしたいと言っても栗林からなかなか許可が出なくて長戸氏が粘って交渉してくれて「It’s My Treat」を副題にする条件でなんとか許可が出たという話だったが、栗林誠一郎が行方不明な今、あっさりWANDSバージョンがセルフカバーされるんだから不思議なものだ。
★★★★☆

Secret Night~It’s My Treat~ [WANDS 第五期 ver.]
WANDS
2020/09/19 ¥255

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