Flare/BUMP OF CHICKEN

2021年2月11日
配信限定
初登場2位 売上2.3万DL

3ヶ月ぶりのシングル。配信限定では昨年9月以来。
結成25周年記念日に即日配信された。96年2月11日は現メンバー4人になって最初に大会出場を果たした日とされている。

前作発売前にベース直井が過去の不倫を相手女性が週刊誌に売り込む形で報じられた影響で直井の活動自粛が発表された。現在も自粛のままで今作も3人で制作されている。

MVは3人で演奏するスタジオライブ風となっているが、実際に聞こえる演奏には明らかにベースも入っており、藤原が弾いているものと思われる。

Flare

結成25周年という事で久々にタイアップなし。CD、配信含めたシングル表題曲にタイアップが無いのは2014年の「You were here」以来だそうでそんなに久々だったか…。特にタイアップ先に密接なアニメ・企業タイアップ等が多く、そのタイアップ先に基本的にほぼ接していないためどうも入りきれない感じもあったんだけど今回は純粋に曲だけを聞けた。これはスマートフォンのCMタイアップで実質あまりタイアップ色を感じなかった2017年の「リボン」辺りを聞いた時の感触に近い(曲調というより曲全体の放つタイアップオーラ?というか感覚的に)。

藤原が先ごろ結婚を発表した以外はプライベートは非公表で直井が結婚していた事さえ公表されていない中で事実上初の週刊誌スキャンダルを喰らって休止にまで追い込まれてしまうとは20世紀までだったらけっこう多くの大物バンドがメンバーを欠く事態になっていたんじゃないかとも思うがいつから時代はこんなになってしまったのだろうか。そんなメンバーを欠いて3人になった状態でこういった歌詞の曲が出てくれば当然これは直井に向けてのエールのような1曲だなとは誰もが思うところではあるが…。

公式には無い情報としてビルボードの記事では藤原が2020年夏頃から制作していたという記述があり、直井が休止に追い込まれたのは9月後半になってからなので微妙に時期が一致しない。夏頃から制作していたのでかなり時間がかかった、歌詞は後から完成したという可能性も無くはないが、そもそも直井云々以前に新コロ騒動の渦中で書かれた新曲でこの歌詞となれば、”自粛””不要不急”という単語により多くのミュージシャンが自身の仕事の存在理由や意味を震災の時以上に考えさせられる事になったわけでそれを受けてBUMPが見出したひとまずの答えとしてとらえる事も出来る歌詞だとは思う。特にBUMPは春から夏にかけてはメッセージも出さずに延々と沈黙を守っていただけに直井に向けて書いたわけではなかったが、結果的にバンドの状況にまで影響を与える事になり直井について歌っているようにも聞こえる曲になったという事なんじゃないかとは思った。

たぶんタイアップは来ないような曲だけどこういう自分の事を歌っているような歌詞の時のBUMPはとても好き。
★★★★☆

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