帰り道は遠回りしたくなる/乃木坂46

2018年11月14日
Type-A,B,C,D,通常盤
初登場1位 売上137.5万枚
初登場9位 売上6.6万DL

帰り道は遠回りしたくなる (Special Edition)

9月20日に卒業を発表した西野七瀬、10月1日の卒業を発表した若月佑美、11月22日に卒業を発表した川後陽菜の最終参加シングル。

西野七瀬は年内一杯とされているが、卒業コンサートのみ年明けに行うとしており、後に2月24日の京セラドームでのバースデーライブ4daysの最終日が卒業コンサートとなる事が発表された(最初の3日間は出演せず卒コンのみ)。

若月佑美は11月30日卒業と発表されたが12月4日に日本武道館で卒業セレモニーを行う事が後から発表された(この期間に卒業を発表した4人の中で最速の活動終了)。また年末より前に卒業したい(年末歌番組や年越しを一緒に過ごすと別れが辛くなるので)という意向でかなり卒業を急いだためか、収録済みの冠番組への出演がもう少し後までしれっと続いた。

発売後の11月22日に卒業を発表した川後陽菜は12月20日のアンダーライブを持って卒業するとされている。今作のアンダー曲には参加しており、「日常」が最終参加曲となった。なおアンダーライブの第1回から全てに参加しているのは川後のみだった(1期生は最初期に辞めてしまった一部メンバーを除き全員が1度は選抜入りしているが川後の選抜入りはアンダーライブ開始以前だったため)。

能條愛未は西野・若月の2人より後の10月5日に卒業を発表し、12月15日卒業とされているが4人の中で唯一今作には既に不参加で前作が最終参加作となった。参加曲が無く、当然アンダーライブも不参加で冠番組にも出演しなくなったため、実質的に前作の握手会の消化を残すのみといった状況。

Type-A~DがDVDではなくBlu-rayに切り替わり、いきなりDVDでの発売が無くなった。画質向上となったが、収録時間は40~70分弱程度となっていて、容量はさほど生かされていない。むしろ個人PVが選抜だけになり、以前よりグレードダウンしている。

1.帰り道は遠回りしたくなる

秋元真夏、生田絵梨花、伊藤理々杏、井上小百合、梅澤美波、衛藤美彩、大園桃子、齋藤飛鳥、斉藤優里、桜井玲香、佐藤楓、白石麻衣、新内眞衣、高山一実、西野七瀬、星野みなみ、堀未央奈、松村沙友理、山下美月、与田祐希、若月佑美

西野七瀬ラストセンター曲。卒業渋滞により卒業ソング渋滞にもなっていて、この場所を離れるとかさよならするとか旅立つとかなんとかその手の別れ系キーワードで曲を作るのも大変になってきてそうな感じはするけど、好きだったこの場所を新しい世界を見たいので離れようと思うんだけどでももう少しここにいたくて遠回りしたいみたいな複雑な心境を最終的に希望に感じさせてくれるナンバー。行きたいとか行くんだを連呼させたり、スピード感があるところも少し今までと違うところか。それでいて乃木坂らしさを感じる良曲。
★★★★☆

2.キャラバンは眠らない

伊藤理々杏、岩本蓮加、梅澤美波、大園桃子、北野日奈子、久保史緒里、齋藤飛鳥、佐藤楓、鈴木絢音、寺田蘭世、樋口日奈、星野みなみ、堀未央奈、山下美月、与田祐希、渡辺みり愛

若手中心とされているが、22歳の北野日奈子と堀未央奈が選ばれている割に、20歳以下のメンバーで選ばれていない者がいるなど選抜とアンダーを混ぜつつも選抜経験者と3期優先感のある人選。タイアップとかついた準A面ポジこれまでも王道量産されてきたようなタイプのさわやかポップナンバー。
★★★☆☆

Type-Aのみ
3.つづく

西野七瀬

最後のソロ曲。これまでのソロとあまり印象の変わらないバ ラ ー ド 。さすがにソロ曲多すぎた上にあまり何度も聞きたい魅力の歌声があるわけでもなく、優遇しすぎだったんじゃないかとは改めて思う。なんだろう必死に歌っているのを見守りたい需要とかだったんだろうか。
★★★☆☆

Type-Bのみ
3.日常

伊藤かりん、伊藤純奈、岩本蓮加、川後陽菜、北野日奈子、久保史緒里、阪口珠美、佐々木琴子、鈴木絢音、寺田蘭世、中田花奈、中村麗乃、樋口日奈、向井葉月、山崎怜奈、吉田綾乃クリスティー、渡辺みり愛、和田まあや

カッコいいアンダー曲らしい曲…だが全盛期のようなアンダーSUGEEEE感(?)がすっかりなくなってしまい、アンダーらしい普通にいい曲だね、っていうのが続くようになった。
★★★☆☆

Type-Cのみ
3.告白の順番

秋元真夏、桜井玲香、中田花奈、若月佑美

もちろん同じ高校ではないし微妙に同学年でもないが女子校出身者という事で「女子校カルテット」というユニットでの2ndアルバムの「口約束、「インフルエンサー」C/Wの「人生を考えたくなるに続く3曲目。若月卒業のため最終参加曲となる。普通にラブソングになっていて特に若月の卒業を取り扱った曲ではない。ソロパートが聞けるのは聞きどころだけど、女子校出身といってもそれ以外に4人にあまり共通点を感じないのでユニット自体にあまり思い入れが…。
★★★☆☆

Type-Dのみ
3.ショパンの嘘つき

生田絵梨花、白石麻衣、松村沙友理

初の組み合わせによる楽曲。生田が歌唱力で引っ張るが、他の2人も意外と頑張っている印象。ピアノイメージの生田のソロみたいな感じの曲だけど、シリアスさと何だか勝手に嘘つきだの意地悪だのお前のせいだの押し付けられるショパンが不憫…。
★★★☆☆

通常盤のみ
3.知りたいこと

齋藤飛鳥、星野みなみ、山下美月、与田祐希

これまた初の組み合わせによる楽曲。これまたソロパートが聞けるのが聞きどころか。この中だとヘロヘロな3人に対して山下が1人しっかりしている印象。
★★★☆☆

Blu-ray

1.帰り道は遠回りしたくなる Music Video

以前ソロ曲「ごめんね ずっと…」のMVで乃木坂に入らずに看護師になった西野と現在の西野というIFと現在を二画面で映し出すというものがあったが、今作もバスにギリギリ間に合って普通に高校に通って普通に進学した西野と、バスに乗り遅れたけどスカウトされてアイドルになった西野という2つのIfの人生を描いた内容。加えて過去の要素が盛り込まれたり(1度離脱した西野が戻ってきたときに秋元がお帰りを言うのは1番有名な”真夏おかえり”のオマージュ)、アイドルグループのメンバーや同級生、時にはカラオケの店員としてなどメンバーが様々な関係者として登場したり、終盤は2つのIFの人生が交錯してアイドルになった西野のライブを一般人の西野が見に来るというパラレルな世界線に突入。小ネタの詰め込みっぷりはファン向けではあるが、西野最後のシングルとしてこの上ない名作になったと思う。

以下Type-Aのみ
2.つづく Music Video

こちらは10年後、子供と遊園地に遊びに行き普通の主婦の生活を送る34歳の西野の姿を暖かく穏やかに描写した内容。さすがにもう少し老けるんじゃないかもう少し落ち着いた感じでいつもより大人っぽいメイクにしても良かったんじゃないかとは思うけど、なんか幸あれって感じ。

3.生田絵梨花、4.井上小百合、5.衛藤美彩、6.白石麻衣、7.星野みなみ、8.松村沙友理、9.与田祐希

ここに来て過去最高にぶりっ子アイドルしちゃう白石麻衣のはじけっぷりが楽しい。

以下Type-Bのみ
2.日常 Music Video

“とある遊牧民たちの”日常”をシュールなコメディとして描いたストーリー仕立て”と公式に記載されているが…かなり意味深ながら全くもって何が起きて何がどうなっているのか意味不明な謎な世界観と展開で理解が追いつかない。そもそも遊牧民だというのも公式のアナウンスでやっと分かるような内容だし、順番に目覚めていくのとか、1人だけ起きないので謎の大爆破とか、ようやく起きたら北野気絶、そのまま運ばれて終了とか、どの辺がシュールなコメディなのかさえ分からない。大爆破はシュールなコメディなのかもしれないが…。

3.秋元真夏、4.伊藤理々杏、5.梅澤美波、6.齋藤飛鳥、7.高山一実、8.山下美月、9.若月佑美

真夏さん普段からニコニコしてるから前回とか今回とか個人PVで落ち着いた雰囲気が見れるのは貴重な気がする。齋藤飛鳥がクリエイター系の雰囲気モノ路線なのは率直に残念。久々待望の個人PVの割には今回は何だかこれというのが無いような…。

以下Type-Cのみ
2.告白の順番 Music Video

ユニット名そのままの女子校カルテットという劇団を学生時代からずっとやってきたが、進む道が変わってきたことで次の公演での解散が決定。しかしそんな中若月が飛んできたボールが直撃を受けて記憶喪失になってしまうというストーリー仕立ての内容。撮影時点で若月の卒業は知らされていなかったらしいが、若月がほぼ4人の中でも主演に近い扱い、どこか最後を思わせるような内容になっている。

3.大園桃子、4.斉藤優里、5.桜井玲香、6.佐藤楓、7.新内眞衣、8.西野七瀬、9.堀未央奈

何か今回投げっぱなしというかもう少し何かありそうなところでブツッと終わってしまうものが多いような…。コミカルなものも少なく、パワハラ部長西野は今作唯一のキレのある面白さがあった。

せっかくの容量増を全く生かさない選抜メンバーのみの個人PVはやはり物足りない。北野日奈子も鈴木絢音も寺田蘭世も山崎怜奈も渡辺みり愛も久保史緒里も阪口珠美も無いとかさぁ…

以下Type-Dのみ
2.キャラバンは眠らない Music Video

メンバーが揃う事は無く、各自が都会の日々の中で人間関係や生活の中での困難、進路や家庭問題等に思い悩む様子が描かれるという量産タイプの明るい爽やかポップという曲とは正反対の若者の葛藤や闇に焦点を当てたような暗い内容。最後は光が差す感じにはなっているが、この曲調で何でこういうMVにしようという事になったのか。選抜とアンダーの垣根を越え普段あまり共演が見られない人達が揃ったのに逆にスケジュールが揃わなかったのかメンバーが揃うことが無くてバラバラというのは残念。

3.Documentary of 西野七瀬~あなたとあの季節に出逢えてよかった~

1時間近くに及ぶドキュメント。本人インタビュー、雑誌編集、歴代のMV、個人PV監督や一部の仲のいいメンバーら関係者のインタビューとヒストリー映像を交えて西野七瀬を持ち上げていく内容…だがなかなかに長い。別に詰め込まれているわけでもなく、これもう少しスマートにまとまったんじゃないのかというくらいゆったりした構成だけに、これなら若月の歴代キャラ総集編みたいな特集やるとか、能條や川後含めた全員の個人PVがやっぱり見たかった…という感じにはどうしてもなってしまう。

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