夜明けまで強がらなくてもいい/乃木坂46

2019年9月4日
Type-A,B,C,D,通常盤
初登場1位 売上119.5万枚
初登場11位 売上2.5万DL(単曲)
初登場1位 売上0.8万DL(Special Edition)

夜明けまで強がらなくてもいい (Special Edition)

9月1日のツアーFINALで卒業したキャプテン桜井玲香は発売時点で既に卒業済みとなるが、今作を最終参加作品として全面参加し、ソロ曲も歌っている。

井上小百合、大園桃子は休業により不参加

井上小百合は舞台のスケジュールの都合からツアー欠席を先に発表していたが、さらに今作も不参加に決定。そして10月5日に卒業を発表し、ここ最近の休業は卒業へ向けての準備だったと表明。既に次の舞台出演も発表されている状況だが2020年春頃に卒業としている。

大園桃子は体調不良によりツアー欠席と今作不参加を発表していた。

共に完全な休業ではなく、井上は舞台活動、大園はレギュラーラジオへの出演は継続していた。また共にツアーFINALとなる桜井玲香の卒業ライブには参加し、現メンバー全員が揃った。

例によって配信限定Special Editionは全曲収録。

1.夜明けまで強がらなくてもいい

秋元真夏、生田絵梨花、梅澤美波、遠藤さくら、賀喜遥香、北野日奈子、久保史緒里、齋藤飛鳥、桜井玲香、白石麻衣、新内眞衣、高山一実、筒井あやめ、星野みなみ、堀未央奈、松村沙友理、山下美月、与田祐希

夜明けと共に生まれ変わるつもりで今は悲しみの中にいる(超訳)みたいな落ち込み全開のダークな心情真っ只中のシリアスな楽曲。曲調には疾走感があるが、割と救いのない状態が続くのでなかなか闇が深い出来れば欅坂46にはこのくらいまでの幅を見せられるグループになってほしかったというのを地で行く1曲乃木坂46としては表題曲でここまで暗い内容なのはほとんど初めてに近いし、かなり珍しい。Peak Out!してきた頃に名曲が生まれる法則にしたがって誕生したようなたぶんあまり注目されない名曲

4期生初選抜で3人を最前に固めているけど「逃げ水」といい今作といい古くは「バレッタ」といい何故にキャリアのあるメンバーでセンターやった方がよさそうな曲に対して初々しいメンバーに初センターをやらせるのか…。

あと「裸足でSummer」の時に散々言われて加工動画まで作られたとにかく明るい安村のポーズが出てくる時と同じヘェイ!の掛け声を何故また入れてしまったのか。当時よりもとにかく明るい安村氏が完全に消えきっていて忘却の彼方になっているとはいえ、当時けっこう言われたのにまさかまたぶち込んでくるとは思わなった。編曲が同じAPAZZIなので完全に手癖になってしまっているのだろうか…。
★★★★☆

2.僕のこと、知ってる?

秋元真夏、生田絵梨花、伊藤理々杏、井上小百合、岩本蓮加、梅澤美波、大園桃子、北野日奈子、久保史緒里、齋藤飛鳥、阪口珠美、桜井玲香、佐藤楓、白石麻衣、新内眞衣、鈴木絢音、高山一実、星野みなみ、堀未央奈、松村沙友理、与田祐希、渡辺みり愛

映画『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』主題歌。7月に公開された映画で今作の選抜メンバーもまだ発表されていない時期だったため、歌唱メンバーは前作時の選抜メンバーとなっている模様。

ドキュメント映画は大概が辛気臭いというか辛い部分にスポットを当てる構成になっているので、48の時代からアップテンポでもどこか憂いがあったり、バラードだったりすることが多かったが今作は妙にほのぼのした穏やかな感じ。曲調に反して歌詞は自分を見失ってもがいているような内容になっているので、グループの中でどうあるのかというメンバー個人個人の思いには寄り添っていてなんだかんだドキュメント映画主題歌っぽいのかもしれない。
★★★☆☆

Type-Aのみ
3.路面電車の街

齋藤飛鳥、堀未央奈、山下美月

今作では唯一の少人数ユニット曲。昔懐かしな感じのミドルナンバー。ずば抜けてはいないが昔ながらの良さというか普遍性の高い1曲。今回3曲目枠5曲のうち4曲がみんな大好き杉山勝彦の作曲(今作では編曲は若田部誠)という事でさすがの安定感だが、4曲は正直安易に起用しすぎな感じが…。飛鳥の参加ユニットもほぼ毎回入ってくるのでソロでの歌声もそろそろ聞けば分かるくらいになってきた。
★★★☆☆

Type-Bのみ
3.図書室の君へ

遠藤さくら、賀喜遥香、掛橋沙耶香、金川紗耶、北川悠理、柴田柚菜、清宮レイ、田村真佑、筒井あやめ、早川聖来、矢久保美緒

4期生曲。冒頭とサビ前に台詞が入ってくるというギミックはあるものの安定の杉山ポップ作詞家秋元康、ヘミングウェイって前もどっかの曲で使ってなかったっけ?また全体に具体的には思い出せないが何だか既にどこかで聞いたことのある曲感が漂う。
★★★☆☆

Type-Cのみ
3.時々 思い出してください

桜井玲香

いわゆる卒バラ。卒業ソロは深川麻衣、橋本奈々未、中元日芽香、西野七瀬、衛藤美彩に続く6人目(個人PVのMVのみという形で卒業ソロ曲をやった伊藤万理華も含めれば7人目)。歌えればソロが回ってくるわけではないというのは西野にばかり散々ソロ曲が回った辺りでお察しという感じではあるが…。キャプテンではあったが、センター曲は1度も無く、ソロ曲も最初で最後だが、歌唱力には定評があり、か細い歌声の多いメンバー内では選抜曲をボーカル面で支えていたメンバーの1人でもあった…というのがたぶんファンの間での桜井の標準的な印象だったと思われる。

安定の杉山バラード(編曲は杉山勝彦、谷地学)で普通にいい曲。綺麗ないい歌声をしているので安心して聞けるし、メンバー宛書系の卒業歌詞も全盛期のAKB48を彷彿とさせる。
★★★☆☆

Type-Dのみ
3.~Do my best~じゃ意味はない

伊藤純奈、伊藤理々杏、岩本蓮加、阪口珠美、佐々木琴子、佐藤楓、鈴木絢音、寺田蘭世、中田花奈、中村麗乃、樋口日奈、向井葉月、山崎怜奈、吉田綾乃クリスティー、渡辺みり愛、和田まあや

アンダー曲。選抜には4期生が入ったがアンダーには4期生はまだ合流していない。通常だと一部のユニットや期生曲、軍団などを除くとアンダーメンバーはアンダー曲でしか出番が無いが、今回は前作選抜の「僕のこと、知ってる?」があり、ここからアンダー行きになったメンバーが複数存在しているため、一部メンバーは出番が今作だけではなくなっている。

ベストをつくすなんてのは誰でもいえるが結果を出さなきゃ意味が無いなどと、実力や運ではどうにもならない部分が大きい選抜とアンダー制度を前にしてまたアンダーを試すような歌詞を…とちょっと思ってしまったが、要するに自分なりのベストはベストではない、潜在能力、限界を超えた本気を引き出せ(超訳)という内容。どっちみち頑張ってるアンダーに鞭打つような歌詞だなと思わなくもないが、アンダーの名称すら消滅して曲すら与えられない元本家アンダー(AKB48)を思えばこれほど恵まれた非選抜は存在しないのが現状なので、確かにDo my bestじゃ意味はないというのも分からなくもない。

曲調はカッコいい系だが、いつの間にやらなんちゃってラップを突っ込んでくるのがアンダーの芸風みたいになったな…。
★★★★☆

通常盤のみ
3.僕の思い込み

秋元真夏、生田絵梨花、梅澤美波、遠藤さくら、賀喜遥香、北野日奈子、久保史緒里、齋藤飛鳥、桜井玲香、白石麻衣、新内眞衣、高山一実、筒井あやめ、星野みなみ、堀未央奈、松村沙友理、山下美月、与田祐希

日本テレビ系『第39回全国高等学校クイズ選手権』テーマ曲。表題曲と同じメンバー。安定の杉山懐かしポップ(編曲は杉山勝彦、野中“まさ”雄一)だが、「路面電車の街」以上の昔懐かし感が漂い、5年前の「Tender days」ほど露骨ではないものの、どこか昔懐かしな昭和のフォーク的な匂いが漂う楽曲。”学生街の喫茶店”という言葉も登場するがこれは単に作中でデートで来ている場所なだけで、全面的に僕から君への好きな思いが描かれているのみ。

4年連続となるこのタイアップだが、最初の2年は一応学生向けメッセージソングみたいな応援するような要素が含まれていたのに、昨年から僕から君への一方的な思いが延々綴られるだけのラブソングになってしまい、今作に関しては曲調も懐かしい感じなので2019年現在の若者感も全く無くなってしまった…。今の高校生には逆に新鮮に聞こえるのかもしれないが、ちょっと年季が入りすぎていてもう少しフレッシュな方がいい気が…。いい曲だけどこれは『第39回全国高等学校クイズ選手権』テーマ曲…ではないよなぁ…。
★★★☆☆

Blu-ray

1.夜明けまで強がらなくてもいい-music video-

何かに悲しんでいる様子のメンバー各自のソロカット中心に進行し、後半になるまでほとんどダンスシーンが無く、さらに何故か画面がアナログ時代のテレビ幅(4:3)という異色の内容。なんとなく歌詞に合っている、何となく凄そうな雰囲気は出ているんだけど近年ちょっとアートに走り気味な印象もある。

以下Type-Aのみ
2.路面電車の街-music video-

高校時代に親友だったひかり(故人?)の命日(?)に久々に故郷へ集まってくる飛鳥・堀・山下という内容。若手イメージとはいえさすがにいつまでも高校生役はそろそろ…という感じもあるが、今回は一応現役ではなく高校時代は回想という事になっている辺りに多少の変化が。またひかり役は女優が演じているが、かなりメインの扱いで回想では3人それぞれと個々に交流を深めて4人組が4人組だった要のような存在として描かれ、現在でも幽霊(?)として3人には見えていないながらも何度も登場するなど役者が完全に主役。「何度目の青空か?」の男子生徒や、某アンダー曲での伝説のオムさんなど主に男性が目立つMVはあったが、メンバー以外の同級生の女子がここまで出てくるMVも珍しい

3.Documentary of 乃木坂46 1期生編

今回は期生別のドキュメントを収録。それぞれの初期からの膨大な素材映像を基にメンバー間の関係をドキュメントして、現在のメンバー数名がインタビューに応じているという内容。まあドキュメント映画2本制作されたり、その他特典映像で何度かドキュメントあったけど、それでもまだ大量にある素材で一部重複しつつ、期生にテーマを絞って30分弱にまとめたような内容。一応デビューから全作追っているので、知っている話やどこかで見た話も多かったが、けっこう年数も経過しているので改めて新規ファン向けにはいい内容なのかなと思う。いやぁ1期生ホントにここ数年で一気に激減したよね…。

以下Type-Bのみ
2.図書室の君へ-music video-

4期生曲の初々しさだけでなく、だいぶメンバー間も仲良くまとまってきたからこそできるようなわちゃわちゃした楽しそうなノリになっているところに早くも変化を感じられる。全員眼鏡姿などアイドルMV的には満点のような内容。

3.Documentary of 乃木坂46 2期生編

不遇と言われているのを最近は取り上げられがちな2期生だが個々の魅力をまとめあげていて上々な仕上がり。一方で1期では卒業生も画面に映っていれば名前と(卒業生)という肩書を一緒に表示していたのに対して、この2期の映像では卒業した伊藤かりん、相楽伊織が映っていも無視。軍団紹介の時も一切触れずにむしろ積極的にフレームアウトさせにかかっているのが気になった。またラジオで比較的活躍している最年長の新内がインタビューに登場しないのもなんだかなぁ…。新内の場合、1期生とかなり仲が良く1期生にもほぼ1期生だと思われているくらいなので期生別の話になると少し違うとなってくるところはあるのか。

以下Type-Cのみ
2.時々 思い出してください-music video-

思い出の数々が飾られた部屋を移動しながら過去映像(乃木どこ含む)がふんだんに盛り込まれたヒストリー映像的なMV。さすがキャプテンだけあってこれまでの卒業者の中でも最もヒストリーな感じの内容になっていて感動的な仕上がりに。

3.Documentary of 乃木坂46 3期生編

3期生からは一気に歴史が浅くなるが、何故かやたらとプリンシバル(舞台)の時のメイキング映像が長い。今まであまり出すところが無かったんだろうけど、なんだか妙に傾いているなという印象が残った。

以下Type-Aのみ
2.~Do my best~じゃ意味はない-music video-

室内だけど雨をテーマにしていてマントみたいなヒラヒラの衣装と雨が綺麗なダンス中心の映像(傘を使ったパフォーマンスも)。アンダーでは初センターとなる岩本(3期生曲では「トキトキメキメキ」でセンター)はこれまでは末っ子感があったが、成長と髪を切ってグッと大人びてきた。「トキトキメキメキ」の頃とはけっこう印象が真逆だ。

3.Documentary of 乃木坂46 4期生編

入ったばかりなのでヒストリーというかまあ最近の映像ばかり+これまでよりもこれからに向けたような雰囲気になっている。

夜明けまで強がらなくてもいい (Type-A) (Blu-ray Disc付) (特典なし)
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SMR (2019-09-04)
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夜明けまで強がらなくてもいい (Type-B) (Blu-ray Disc付) (特典なし)
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