歌になりたい/Breath of Bless~すべてのアスリートたちへ /ASKA

2019年11月20日
初登場25位 売上0.46万枚

歌になりたい

シングルCDとしては09年2月の「あなたが泣くことはない」以来10年ぶり。
発売時は単独A面で告知されていたが、「Breath of Bless」がアルバムタイトルとなったためかその後公式サイトの表記も両A面へと変更された。

1.歌になりたい

サビ部分がSHUUBIと藤田まゆみによるコーラスメインになり、ASKAは追っかけ歌唱するという壮大な雰囲気の楽曲。10年ぶりのシングル曲としただけあって明らかに1曲の持つ力強さが違う。いわゆるシングル曲らしいシングル曲。この感じは「UNI-VERSE」以来かなと思っていたら本人がインタビューで「UNI-VERSE」が出来た時と同じようなこれぞという曲が出来たようなコメントをしていたので少し驚いた(「UNI-VERSE」って確かに前後のシングルの中でも格段に気合入っているとは思っていたけどそんなに本人評価が高かった曲だとは知らずに当時聞いていた)。

ただ一方本人が名曲アピールしすぎた感もあって、確かに渾身の1曲ではあるけどここでもう1度大ヒットするかといえばまた違うというか…。かねてより独自の配信サイトを作り時代の変化に適応した新たな音楽ビジネスの方向性を見据えて様々な今後こうなるだろうという予測を語っていたけど、今回はシングルCDの重要性を説いていて今後はシングルCDをもっと出すような事を言っていたんだけど売上が見事にコケてしまったので、各種インタビューでの自信満々のコメントや持論がほぼ全部滑ってしまうという事態に…。個人的にもサブ圧強まる世の中でシングルCDの価値を説いて配信オンリーに傾けない両立思考は素晴らしいと思ったんだけど、こういう結果になってしまうとなぁ…。5000枚に届かずにチャートアウトとは。思った以上にファンがいなくなっていたのか…と思ったんだけどよく考えたらもうかれこれ15年くらいアルバムでも数万枚程度、2011年の『BOOKEND』みたいな企画盤では1万台まで落ち込むこともあったし、復帰後2作目の『Black&White』が2万を割ってるので今更シングルCD出して5000枚前後ならハイレゾ配信に流れた層も含めて考えれば割と順当なのか。ファン以外に広まりそうな1曲ではあったので惜しくもあるけど…。
★★★★☆

2.Breath of Bless~すべてのアスリートたちへ

コーラスのような声は入るが基本的にインスト。作曲はASKAだが編曲は矢賀部竜成となっていて、演奏クレジットもProgrammer:矢賀部竜成という表記しかなく、多数のコーラスのような声が誰なのか表記されていない。

薬物事件の問題から実際に正式採用されることは無いが、ASKAが東京オリンピックに向けて書いていた曲で、2016年2度目の逮捕(不起訴になって1ヵ月弱ですぐ出てきたやつ)の直前に逮捕される一報が流れた際に芸能リポーターの井上公造がASKAに送られた未発表デモ音源を許可を得ずに『ミヤネ屋』で勝手に流したあの曲。宮根はASKAらしくない曲だの変なメロディだのと発言して薬物の影響かのようなコメントをしたり、そもそも勝手に流した井上への風当たりも当時かなり強まった。結局すぐに釈放になりASKAが猛烈な反論をしたため、両者謝罪する事態となったが明らかに不服そうな態度であり、最終的に裁判を起こしてASKAが勝利している。けっこう根にもっているのかASKAは宮根に対してブログで変なメロディかどうかちゃんと購入して聞いてコメントするように呼び掛けていた。でもまあそのくらいは言いたくなるよなぁ…。あの芸能リポーターに音源渡しちゃうASKAも迂闊といえば迂闊だったんだろうけど。

いかにもオリンピックのテーマ曲らしい壮大かつ何か選手を称えるような雰囲気の楽曲。渾身の1曲であることは存分に伝わってくるし、事件が無くてもこの手の大型のタイアップから遠ざかっていたASKAに正式オファーが来たかはちょっと微妙な気もするけど(オリンピック関連の何らかのタイアップはあっても)、それでも本当に公式テーマソングみたいな曲だと思う。あと編曲と打ち込みを矢賀部竜成が1人で担当しているのならけっこう矢賀部竜成の貢献度が大きいような気もしなくもない。メロディーもいいけど。
★★★★☆

歌になりたい
ASKA
2019/11/20 ¥255

Breath of Bless 〜すべてのアスリートたちへ
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2019/11/20 ¥255

歌になりたい
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