2020年6月17日
配信限定
初登場2位 売上2.5万DL
5月25日にMVを公開。後に配信で発売すると発表されたがしばらく続報が無く、6月13日になって17日配信開始と告知された。
初の配信限定シングル。
新型コロナウイルス対策の活動支援目的とされ、年末までの収益は全額寄付されると発表されている。
全メンバー+卒業メンバーも事務所残留メンバーを中心に参加。具体的には事務所残留組でも伊藤万理華と中元日芽香は参加していない一方で日テレとテレ朝のアナウンサーになった市來玲奈、斎藤ちはるが参加している。録音はレコーディングスタジオではなく、広い会議室にブースを作って1人ずつ呼んで録音したと語られている。MVもリモート制作。
世界中の隣人よ
卒業メンバー:生駒里奈、市來玲奈、伊藤かりん、衛藤美彩、斎藤ちはる、斉藤優里、相楽伊織、桜井玲香、西野七瀬、能條愛未、若月佑美
新型コロナウイルス対策の活動支援というのは…正直どうもしっくりこない。医療従事者への感謝というのもなんとかパルスが飛ぶ映像を眺めている病院の人たちなんていう構図で美談のようにTVで流れていたが、そもそも指定感染症なので指定された病院でしか患者受け入れできないし、その辺の大多数の病院では新型コロナ診断もできない。感染対策に追われているという意味では全医療者に限らず、全国民同様ではあるが、コロナ患者に直接対応している医療者は医療者の中でもごくわずかである。それ以外の大多数の病院ではコロナの影響で患者が来なくて潰れそうだなんて話も聞く。”少しでも医療関係者の方々のお役に立てれば”という運営コメントも記事になっていたが一体どこに寄付するというのだろうか。コロナで頑張る医師たちの支援なんて素晴らしい事だと寄付して満足して終わりで本当にいいのだろうか。
それ以前にライブ吹っ飛ばされて握手会も過剰に封じられて多額の損害を背負わされている音楽業界が寄付している場合じゃない。もっと自分たちの業界の窮状を訴えるとか、お世話になったライブ会場や業界関係者への支援に使うべきなのではないか…と思わなくもない。しかも30位以内の集計で2.5万DL、その後5000重ねて3万と見ても260円×30000=780万+雀の涙と言われるサブスク回転利益+通常のシングルC/Wは上回るも表題曲を大幅下回る再整数のYou Tube広告収益を合わせたところで最終的に1000万も届かないかもしれないレベル。なお1か月後に同じことをやったAKB48に至っては配信チャート30位圏外なので収益1/3以下でも済まないレベルになりそう。
以上の思いから今作は何とか聞いたけどAKB48の方は無理なのでDLもしなかった。実際1ヵ月後に出したAKB48の「離れていても」方がMVの内容含めてプロパガンダ色が強い。今作はMVでもただ自粛下で各自が自宅にいる程度の映像しか出てこないが、AKB48の方はマスクとソシャデを前面に押し出した内容で、歌詞もソシャデ一直線な内容で正直あんなのが乃木坂46に回ってこなくて本当に良かったと思う。あんなん46時間テレビでやられたら悲しみと怒りしかわいてこなかっただろう。卒業メンバー参加!と同じような話題性を出すも世間的にも「離れていても」は完全に黙殺されるかのような状態になったようだがさすがにあんな歌詞とMVの内容では当然だったと思う。コアなファンほど触れ合いを大切にしていたのにいくらなんでもあんな歌詞とMVを出すなんてファンも受け止め方が分からないだろう。
今作は楽曲的には映画主題歌とかアルバムラストとかでやりそうな全員参加型王道合唱バラード。Aメロ、Bメロがパート分けされていて歌い出しの白石→西野だけがソロパートで後は2人以上、2番Bメロになると4~6人まとめたところもある模様。また1,2期はとりあえずA,Bメロのどこかに参加しているが、3,4期はエース格以外はA,Bメロの歌割に不参加で20名以上がサビの全員合唱だけの参加という事になる。…が、正直MVにだけ参加してレコーディングは手間なので呼ばれてなくても不思議じゃな
離れていても心は1つだから今は祈ろう的な(超訳)自粛下の心情と互いへのエールを中心にしていて医療関係者への感謝というのは1行”ずっと眠れぬまま働く彼らにどう感謝をしようか”という文章が挟まっている程度。この辺りもまだ入っていきやすい。普通にいい曲ではあるし、4月5月を切り取った1曲ではあると思うけど、そこから先はそれが正しかったのかいつまでもそのままの状態では自分たちも含めて生きていけないわけで今後どうするべきかを検証すべきだし、ここに留まっているような曲でもいつまでも繰り返し歌い続けるような曲でもないと思う。
小室提供の新曲で速攻塗り替えようとしている辺りからも運営も秋元康ももう前を向いていると信じたい。
★★★☆☆
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